開け閉めに少し力を要する各部のドア(リフターのリアゲートは開け閉めで筋トレができる!)や、動き出しが滑らかだがアクセルペダルのストローク(踏みしろ)が深く、しっかり踏まなければならないこと、さらにはカーブ走行中にステアリングの操作に対してボディ全体がわりと大きく、じんわり傾いていくことや、ブレーキペダルの踏み始めの減速度が気持ち弱く、そこからじわじわと強い減速度が立ち上がっていくことなど……。
簡単にいってしまえば一癖も二癖もある。しかし、その特性を手中に収めてしまえば、長い移動距離でも疲れにくいことは明らかで、だからこそクルマで大移動するバカンスが大好きな国民性にうってつけなのだろう。別の言い方をすれば走りの性能にはどこにも角がなく、クルマに急かされることがないのだ。
かといって無機質じゃない。回転フィールには抑揚があって、どのエンジンも力強く、ガツンと踏み込めば定員乗車であっても期待値以上の力強い加速を披露する。実に頼もしいが、市街地から高速道路まで周辺の流れに沿って走らせる分には黒衣に徹し、意図的に残された残したルーズさは、頻繁に加減速を繰り返す渋滞路でも重宝する。なんとも不思議なクルマだ。
注目はプラグインハイブリッド
2017年3月に国内市場に導入された3008はこれまでに8300台以上を販売し、2021年1月に行った内外装の変更を伴うマイナーチェンジを機に、プジョーブランドとして初めてPHEVモデル「3008 GT HYBRID4/565万円」を設定する。
このPHEVモデルは、プジョー/シトロエン/DS の3ブランド各車が使用するEMP2プラットフォーム(車体の土台)に、独自のプラグインハイブリッドシステムを組み合わせて構成する。最終的には現在のプジョー/シトロエン/DS AUTOMOBILESのほかに、オペル/ヴォクソールが加わり全5つのブランドで合計8つのPHEVを市場導入するという。
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