9割の日本人が驚愕「これがアフリカなのか!」 新幹線、テックベンチャー、巨大プロジェクト…

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東アフリカのケニアでは、「ナイロビ新幹線」(正式名:ナイロビSGR/Standard Gauge Railway)が走っています。東京から京都までとほぼ同じくらいの距離(470km)の高速鉄道がすでに運行されているのです。

エチオピアでも、同様の高速鉄道がジブチ─アディスアベバ間で、また標高2000mの高速道路がそれぞれ開通しています。

ケニアでフィットネスクラブがブーム!

ケニアの首都ナイロビのカレン地区には、「The Hub Karen」という名の巨大なショッピングモールがあります。私は講演で写真をお見せして、「これはどこの国のモールでしょうか?」とよく聞きますが、多くの人がアフリカとは思わないようです。

8万㎡の敷地の3万5000㎡に及ぶ延床面積に、100店舗ほどが入っており、日本のイオンモールも顔負けのスケールとクオリティーです。フランスの高級スーパー「カルフール」の東アフリカ1号店や、アメリカの「バーガーキング」1号店などのファストフード店も入っており、週末には多くのアフリカ人でにぎわいます。

都市の中心部には近代的な建物が建ち並び、初めて訪れた人(あるいは写真をお見せした人)のほとんどが「これがアフリカなのか!」と驚かれます。アフリカは今、加速度的に発展を遂げているのです。

アフリカの人々の意識も変わっています。2019年、ナイロビでブームになっていたものがあります。フィットネスクラブです。新型コロナの流行前までは、ナイロビでは人気でした。

日本でも、バブル期にフィットネスクラブ(当時はスポーツクラブ)が次々にできました。それまでの日本では、お金を払って運動する/トレーナーをつけて健康維持する、ということは一般的でなかった。そもそもそれまでは、近くにスポーツクラブがありませんでした。

アフリカでも、こういう時代がやってきたということです。健康のためにお金を払って体を動かしたい。そこで、ショッピングモールの中に次々とフィットネスクラブができ、ブームになっていたのです。また、スマホを使ってのエクササイズや、ダイエットのためのアプリなども多数出てきています。

もちろん、これは都市部を中心とした上位の2割くらいの人たちの話ではあります。農村やスラムに暮らす人たちは、まだまだこの感覚はありません。しかし、ケニアの2割だけでも約1000万人。すでに大きなマーケットになりつつあるのです。

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