「フリックをしたときの読み込みのスピードを維持することで、ユーザーあたりフリック数が増え、結果的にスマートニュース内での回遊数が上がります。スマートニュースでは1日10記事以上読むユーザーがボリュームゾーンです。このような地道な改善を積み重ねてユーザー体験を心地良くしていくことで、競争優位性を築き、ユーザーに他アプリに乗り換えられないよう努力しています」
38%という高いDAUが、プロダクトへのこだわりに対するユーザーからの答えといえるだろう。
「スマートニュース>ヤフー」の媒体も
高いDAUを誇り、一定以上の支持を受けているといえるスマートニュース。スマートニュースに掲載されることで、トラフィックの恩恵を受ける媒体側に視点を移そう。
スマートニュースは、特定のメディアのコンテンツを読みたいユーザーに向けて、メディアパートナーとスマートニュースが共同で開設する専用コンテンツチャンネル「チャンネルプラス」を提供している。特定メディアをタブで追加することができ、ユーザーは特定のメディアをスマートニュース内でお気に入りできる。というような解釈がわかりやすいだろうか。
媒体によってはヤフーよりスマートニュースからのトラフィックが多いケースもあり、媒体社にとってはスマートニュースの「チャンネルプラス」は喉から手が出るほどほしい流入チャネルといえる。
本稿執筆時点では42チャンネルを提供し、購読者総数は730万人に上る。「チャンネルプラス」への採用は、どのような基準で決めているのだろうか。
「1日2桁媒体くらいから問い合わせをいただくこともありますが、闇雲にチャンネル数を増やすことは考えていません。App Storeでは提供アプリ数が多すぎてユーザーがアプリを見つけにくくなっているという問題点があると感じています。新たなチャンネルをたくさん追加しても、ユーザーは読み切れず消化不良を起こす懸念があり、それがユーザビリティの低下に繋がる恐れがあると感じています」
今後、チャンネルプラスに掲載される媒体は「緩やかに」増えていくことが予測されるが、媒体側にとってはかなり旨味のあるチャネルであることは間違いなく、競争は必至だ。
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