うつの人が苦しまずに仕事で力を発揮できる心得 「丁寧じゃないと許せない」性格がお金に変わる
「自分の分身が24時間365日働いてくれる商売」を
前回の記事「うつの人が自己啓発本を真に受けてはいけない訳」(6月4日配信)において、うつ病の人が自分の人生を好転させるべく、「元気な人向け」の自己啓発本や経営者本を読んだり、セミナーに参加したりしてはいけない、という話をしました。今回は、いよいよ「うつの人が起業をするにあたって、実際にはどのような商売を選べばいいのか?」をお話ししていきます。
さて、うつの私が事業を起こすうえでもっとも大切にしている基準は「自分の分身が24時間365日働いてくれる商売」です。
うつの人は真面目ですから、しばしば自分が24時間365日働けるような錯覚に陥りがちです。私も以前はそう思っていました。でも、実際はそうではありません。うつの症状がひどければ、働くことができない時間が、健康な人よりも圧倒的に多いはずです。ですから、「自分は24時間365日は働けないのだ」ということを自覚したうえで、うつ病がひどいときにはサボれる商売を選択することが大事です。
私が経営している塾でいえば、スタッフはほとんど塾の卒業生です。彼らは私の塾の学習方法で難関大学に合格しており、さらに大学や大学院でも真面目に研究しているわけですから、たいていの場合、もはや私よりも優れた指導をしてくれるのです。
私の塾でいちばん能力が低いスタッフは私です。そもそも私より能力が低い人はまず雇いません。そういう意味でいえば、彼らが私の代わりに働いてくれているので、私の体調が本当に悪いときは、スタッフにシフトを送るだけで、あとは朝から晩までひたすら横になっていることもできるのです。
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