うつの人が苦しまずに仕事で力を発揮できる心得 「丁寧じゃないと許せない」性格がお金に変わる

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また、出版事業やYouTubeでの動画配信、Webサイトでの情報発信にしても同じことです。私は最長1年先のぶんぐらいまで配信するコンテンツをあらかじめ作成しておくので、私の体調がよかろうが悪かろうが、毎日コンテンツが配信され続けます。これがものすごく大事です。はたから見ると、私がすごくがんばっているように見えますが、実は大してがんばっていないからです。日本人はとかく真面目に働いている人を高く評価する傾向がありますから、とにかく周りから真面目に働いているように「見える」ことが大事です。これは処世術の一つとして。

人が見向きもしない産業で、人が面倒くさがることを

あとは、商売をするのであれば「面倒くさいこと」は儲かる可能性が高いと常々思っています。

私が経営している学習塾は、ありとあらゆる教科の中でも、小論文(早慶上智の)、英語(超難関として知られる慶應SFC英語か早慶上智の英語記述)、AO入試(早慶上智の)に特化して指導をしています。当然のことですが、早慶上智を受ける生徒のレベルは高く、競争も熾烈で、指導はとても面倒くさいです。しかし、指導がとても面倒くさいからこそ、大手の塾が参入できず、生き延びることができているといえます。

また、私が力を入れているYouTubeでの動画配信やGoogleのSEO対策、AmazonのKindle Direct Publishingを利用した出版事業などもとにかく面倒くさい。ですが面倒くさいからこそ真面目にやる人が少ない。だからこそ勝てるという側面があります。面倒くさいからこそ儲かるのです。

これは商業の歴史を見ても明らかなことです。たとえば、世界の大富豪として知られるユダヤ系の人々は、当時の聖書解釈では禁止されていた金融業をおこなうことで巨万の富を得ました。金融業というのは端的にいうとお金が不足している人や会社にお金を貸して回収する仕事なわけですからとても面倒くさい。やはり面倒なことは儲かるのです。

商売で生き延びることができるかどうかを決めるのは、最終的にはこの「面倒なこと」をいかにやり抜けるかにかかっていると思います。商売を始めると気づくのが、競争相手と同じぐらいのサービスではぜんぜん売れないということです。

競争相手よりちょっといい(と自分では思っている)サービスでもぜんぜん売れない。競争相手よりも誰が見ても圧倒的にいいサービスでなければ売れないのです。最初は無名なわけですから、無名さを感じさせない高いクオリティーが必然的に大事になります。無名な人から物を買う人はいないからです。

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