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うつの人が苦しまずに仕事で力を発揮できる心得 「丁寧じゃないと許せない」性格がお金に変わる

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  • 林 直人 「毎日学習会」代表
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では、うつであるわれわれが、誰が見ても、競争相手より圧倒的に使いやすいサービスを作るためにはどうすればよいでしょうか。それは、自分が細かい改善点を無数に発見できるぐらい詳しいものはなんなのかを考えることだと私は思います。

このとき大事なのは、世間体などを考える必要がないことです。古銭や古コインが好きなのであれば、手持ちのお金をすべて古銭に変える、借金をしてでも集めるような熱狂が必要です。そこまで好きなことがあることがその人の財産です。それほど詳しい分野であれば、大企業の社員では理解できない差別化要素を無数に見つけることができ、誰が見ても既存の製品よりもいいものを作ることができるでしょう。

大学時代、先輩たちのあいだで「楽単(楽に単位が取れる講義)情報」が多く出回っていましたが、なにが楽でなにがきついかというのは案外人によって違うのだということに驚いたものです。同じように、世間の多くの人にとって面倒くさいことでも、人によっては面倒くさくない、苦ではないことかもしれません。

自分にとって楽しいことを見つけること

うつ病の方が、なるべく苦しむことなく生き延びるためには、世間一般の人にとっては苦痛で仕方ないけれど、自分にとっては楽しいというようなことを、世間体などは無視してさっさと見つけること、これに尽きると私は考えます。そしてそれに集中していれば必ずサービスや製品は売れるはずです。

『うつでも起業で生きていく』(河出書房新社)。書影をクリックするとアマゾンのサイトにジャンプします

今、多くの「自己啓発本」では、「深いことは考えず、とにかくやろう」「夢なんか今すぐ叶えてしまえばいい」といったような暴論が主張されています。それも1つの意見ではありますが、私はそうは思いません。「とにかくやる」「今すぐ叶える」といったような雑な態度で作られた商品を買う人は世の中には多くないからです。

むしろ私は、「丁寧じゃないと許せない」という、うつ病の性格特性をうつ病の人には大事にしてほしいと思います。社会に出ている方はすでにお気づきでしょうが、案外そういう人は少ないのです。

ですから、「丁寧じゃないと許せない」というその性格には、それだけで価値があります。あとは、自分にとってはなにが苦でなにが苦ではないのか、自分はどんな分野についてであれば楽しく遊ぶように仕事ができるのかを考えることです。それだけで生きやすさはかなり増します。起業なんてムリだ……と思っている人も、まずはそれを考えることから始めてみるといいと私は思います。

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