「スリランカ人死亡」で再び露呈した入管の非道

日本は出入国在留管理庁に権限を与えすぎだ

だが、ウィシュマさんのケースへの対応は生前のみならず死後にいたってもあまりにもむごいものである。出入国在留管理庁には決裂した入管法改正案が意図したようにより広い権限を与えるべきではなく、他の省庁と同様に権力を抑制されるべきだろう。

出入国在留管理庁からウィシュマさんの遺族に提供された情報によれば、ウィシュマさん虐待していた同じく非正規滞在者の元恋人の男性は、確かに逮捕された。この男性はその後、日本語で書いた圧力をかける手紙をウィシュマさんに送ったことが明らかになっている。

この手紙は勾留されていた警察署の封筒を使って、警察署から名古屋入管宛てに送られた。複数のジャーナリストが、ウィシュマさんの家族に対して、元恋人は仮放免を得たと伝えている。

元恋人はおそらく「自由の身」

「ウィシュマさんはこの男性のことを怖がっていました。収容中に面会に訪れた人たちは、ウィシュマさんが、男性が接触してくるのではないかと怯えて周りを見回していたと話しています」と、ラジャパクサ・マンジャリさんは語る。

マンジャリさんはウィシュマさんの古くからの友達だった。元恋人の男性は今もおそらく日本に住んでいる。「どこにいるとしても、生きて自由の身なのでしょう」(マンジャリさん)。

スリランカでは、娘の訃報に接したウィシュマさんの母親の健康状態が急速に悪化した。そのためウィシュマさんの妹のワヨミさんは仕事を辞め、この上なく簡単な質問をするためにもう1人の妹、ポールニマさんとともにスリランカから来日した。それは、なぜウィシュマさんが亡くなったのか、という質問だ。しかし2人はあらゆるレベルの官僚に阻止されることになった。

5月17日にウィシュマさんの家族が名古屋入管を訪れた際、国際的な規範に反して、局長はウィシュマさんが亡くなった部屋を弁護士に見せることを拒否した。

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