「コーヒーを夜中にも飲む人」に襲いかかる超危険

深夜のカフェイン摂取「脳にムチ打つ」のと同じ

オーストラリアの長距離ドライバーを対象にした研究では、カフェイン摂取により事故リスクが63%低下していました。カフェインは、運転中の眠気を減らし、集中力を高めて、事故リスクを減らします。運転中に眠気が出たとき、緊急回避的にカフェインで眠気を払うのは、ありだと思います。

一方で、徹夜仕事になりそうなとき、深夜にエナジードリンクを何本も飲む人がいますが、これは全くお勧めできません。カフェインは脳の疲労物質アデノシンを抑制し、眠気を感じさせなくします。つまり、眠気の感受性を低下させる、脳を誤魔化しているだけで、実際に疲労回復しているわけではありません。

徹夜明けに帰宅しても、深い眠りに入ることはまず困難。結果、睡眠不足に陥り、脳の疲労が解消されないまま、次の日の仕事に向かうことになります。

深夜のカフェイン摂取は、脳にムチ打つのと同じです。脳に過剰な負荷をかければ、ストレスホルモンも増加します。さらに、毎日のように大量のカフェイン摂取を続ければ、体はより多くのカフェインを要求するようになり、「カフェイン依存症」になります。そうなると、脳のパフォーマンスだけでなく、眠気や疲労を感じるセンサーも壊れてしまい、健康には極めて有害です。

コーヒーは「1日何杯」まで飲んでいいのか?

結局のところ、コーヒーやお茶は「1日何杯」まで飲んでいいのでしょうか。

体型やカフェインを代謝する能力には個人差があるので、非常に難しい問題ですが、「1日2杯程度のコーヒーを14時までに飲む」というのはカフェインとの健康的な付き合い方と言えます。

(画像:『ブレインメンタル強化大全』(サンクチュアリ出版)より)

 

カフェイン、そしてカフェイン含有飲料にはメリットとデメリットがあります。それらを理解した上で上手に付き合えば、仕事や運動のパフォーマンスを高め、リラックス効果も得ることができます。

「遅い時間に飲まない」「大量に摂取しない」、この2つのルールを守って、あなたの健康に役立てていただければ幸いです。

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