中国企業をいまだに侮る人が知らない躍進の本質 日本人が想像もできてなかった変化が起きている

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Tは動画配信アプリ「ティックトック(抖音)」とニュース配信アプリ「今日頭条」のイニシャルで、アプリを提供しているのは世界最大のユニコーン企業といわれるバイトダンス(字節跳動)です。同社はアプリの人気と拡散力を武器に国外進出し、現地市場の開拓に実績を上げています。(122ページより)

バイトダンスといえば、ファーウェイに続く米中貿易戦争の象徴としてトランプ大統領(当時)に目をつけられ、「ティックトック(TikTok)」のアメリカ内事業に売却命令が出されたことが記憶に新しい。

Mは2社を総称しています。一つは出前アプリケーションの成功で中国のデリバリー市場を席巻した「メイトゥアン(美団)」です。口コミ情報とデリバリーをワンストップで提供する究極の生活目線で展開するビジネスが支持されています。(122ページより)

すなわち、食べログとウーバーイーツをひとつのアプリケーションで展開しているようなもの。

もう一つはスマートフォンメーカーのシャオミ(小米)社です。同社の英語表記は「Xiao“m”i」で、「M」を自社のシンボル文字としています。(123ページより)

シャオミはさまざまな関連企業を抱えていることで知られ、5Gやスマート家電、リアル店舗の展開に力を注いでいる。

最後のPはEC新興勢力の「PDD(拼多多)」です。PDDは新興企業の上海尋夢信息技術が運営するECであり企業の名称ではありませんが、こちらのほうが遥かによく知られているため、企業名に準じた使われ方をしています。(123ページより)

PDDは地方の低所得層をターゲットとしたビジネスが成功し、アリババとジンドン(京東)を追い、EC御三家の一角を占めるようになっているという。

このようにTMDPはBATHのあとを追い、さまざまな分野でシェア争いやユーザー争奪戦を繰り広げているわけだ。

国外企業との連携強化も

その他、オンライン診療のプラットフォーマー「平安好医生」がシンガポールに本社を構えるライドシェア大手のグラブ(Grab)と連携し、東南アジア地域を中心としたオンラインヘルスケアサービス「グラブヘルス」を提供するなど、中国企業と国外企業との連携強化も顕著。

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