中国企業をいまだに侮る人が知らない躍進の本質 日本人が想像もできてなかった変化が起きている

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中国のデジタルエコノミーといえば、多くの方が思い浮かべるのはテックジャイアント4社の頭文字をとったBATH(バイドゥ、アリババ、テンセント、ファーウェイ)ではないだろうか? ご存じの方も多いとは思うが、改めておさらいしておくことにしよう。

まずは2000年に設立された、検索エンジンのバイドゥ(百度)。創業から5年後の2005年夏には、早くもアメリカのナスダック市場に上場している。さらに2010年には、検索サービス世界最大手であるグーグルが中国市場から撤退したため、国内シェアをそれまでの6割から9割に拡大。中国国内における検索エンジン最大手の地位を固めたことで知られる。

『チャイナテック:中国デジタル革命の衝撃』(東洋経済新報社)。書影をクリックするとアマゾンのサイトにジャンプします)

1999年にB2B向けのサービスから俯仰を開始したアリババ(阿里巴巴)は、2003年にC2C向けのECサイト「タオバオ(淘宝)を立ち上げてアメリカのイーベイとの競争を勝ち抜き、ECのフロンティアとしての地位を築いた。2008年にはB2CのECサイト「Tモール(天猫)」を開設して成功を収めるなど、21世紀以降の中国におけるネット人口の急増を追い風に、急成長を遂げている。

SNSを筆頭にゲームやエンターテインメントなどさまざまなサービスを送り出しているテンセント(腾讯)は、1998年に深圳で設立された企業。1999年に公開されたインスタントメッセンジャーサービス「QQ」で勢いに乗り、そののちユーザー増に伴って同サービスをポータルサイト化した。2004年には香港証券取引所に上場して、有力企業への足がかりをつかんでいる。

5G技術で世界的な知名度を獲得したファーウェイ(華為)は、1987年に深圳で誕生。香港の構内交換機生産メーカーの販売代理店として売り上げを確保しつつ、その利益を自社製品の開発に注ぎ込み、1998年には国内電話交換機市場でトップシェアに上り詰めた。以後は国外にも目を向け、2000年代にはスマートフォンやノートパソコンの開発などコンシューマー事業にも進出。大手の地位を確立した。

現在までの過程においてはそれぞれ危機に直面したりもしたが、それでも確固たる地位を築いているわけである。

追い上げる新興企業

その一方、近年では多くのテック新興企業が誕生し、BATHの背中を猛烈な勢いで追い上げている。なかでも注目を集めているのが、TMDPと総称される次世代プラットフォーマーの5社だ。

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