買い物帰りの妻を圧倒的に絶望させる「最後の3m」 夫に手伝ってほしいのでなくねぎらってほしい

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在宅勤務が増えた比較的若い夫婦の仲でもありえることです(写真:A_Team PIXTA)
コロナ禍や定年退職後、急激に一緒にいる時間が増えた夫婦。「家にいる夫」に対して不満を抱いている妻も少なくありません。今後の共同生活を長く続けていくことに不安を感じている夫婦が、より快適で前向きに暮らすためのヒントとは?
「子どもを産んだ妻を夫が散々イラつかせる理由」(2021年5月12日配信)、「妻に過去の失態を蒸し返される夫が知らない心理」(5月19日配信)に続いて、男女の脳の使い方の違いを30年以上研究し、大人気「トリセツ」シリーズを手がけた黒川伊保子氏の著書『不機嫌のトリセツ』より、黒川氏自身の体験・経験を交えた夫婦論における女性の心理についてのパートを一部抜粋、再構成してお届けする。

夫婦は、24時間一緒にいるのに向いていない

2019年、私たち夫婦は還暦を迎え、夫が定年退職をした。

ときに、結婚35周年を迎えようとしていた私たちである。ふと、こののち何年夫婦を続けていくのかしら、と指折り数えてみて、驚愕してしまった。

1959年生まれの私たちの世代は、3〜4人に1人が100歳以上生きるとメディアで言われていた。もしも万が一(三が一だけど)、私たちが100歳に到達するのなら、なんとこれから40年もあるのである。人生100年時代の到来は、結婚70年時代の到来でもあったのだ。

これまでよりはるかに長い年月を、私たちは夫婦として生きてゆく……!

永遠の愛を誓って涙を流し、わが子に出会い、泣いたり笑ったりしてともに歩いてきたこの道のりより、はるかに長いって、どんなに長いんだ。

しかも、夫が家にいる。

こ、これはかなりの覚悟と工夫が要るのでは? と、私は珍しく動揺してしまった。

うちだけの問題じゃない。残念ながら、この事態に、人類は慣れていない。少し前まで、男たちは定年退職した後、そう長くは生きてはいなかったのだもの。そもそも、とっさに正反対の感性を働かせ、別々の行動に出る男女は、24時間同じ空間で暮らす仕様にはできていない。

妻の笑顔が10年も消えている家、定年が怖い家、そして、コロナ禍で若い夫婦さえも一軒の家に閉じ込められている今、日本の夫婦シーンは、暗雲立ち込めている。

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