サムスンの絶頂期が永続するとは思わない--李潤雨・サムスン電子副会長


--サムスンは電子産業におけるガリバー企業ですが、自国には産業の裾野を成すサプライヤーがいない。これは電子セクターとして産業の厚みと強みを誇ってきた日本とは異なります。日本企業と、系列のような強固なサプライヤー関係を築こうと考えているのですか。

われわれは韓国で製造して、その9割を輸出しています。輸出競争力がないと生きていけないのです。品質と価格競争力のある部品や素材を持つ企業であれば、日本であれアメリカであれ、その製品を採用し、その企業から多くのことを学ばなければならない。この精神は今も変わりません。

日本の電子産業の競争力が落ちていると言う人もいますが、それは一部の完成品にすぎません。部品や素材の強さは、依然として世界に誇るものがあります。日本では中小企業の中にですら、彼らの経営がダメになってしまうと、世界の産業に大きな影響を及ぼすところが存在します。今後もサムスンはそんな日本企業と、協力関係を続けていきたい。

--李会長はいつまで経営の舵を握るのですか。

危機感が強まる経営環境の中、役員陣からの要請で会長に復帰してもらいました。今後について今は話せませんが、近い将来話せるいい機会があると思います。

イ・ユンウ
1946年、大邱生まれ。ソウル大学電子工学科在学中の68年、サムスン電管(現サムスンSDI)に入社。96年サムスン電子代表取締役社長(半導体総括)、2009年にCEO。10年から代表取締役副会長兼理事会(取締役会)議長。技術リーダーであるとともに、日本など海外企業との交渉窓口として活躍してきた。

(聞き手:杉本りう子 =週刊東洋経済2010年5月15日号)

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