近藤真彦と伊藤健太郎の言葉が全く響かない訳 真剣に話しているのに共感も同情も得られない
また、伊藤さんはインタビューで7億9000万円と報じられた賠償金の返済に絡めて、今後の活動について語りました。
「働いて(賠償金を返済する)……という感じですかね。とにかく今は謝罪行脚中ではあるんですけれど、ご迷惑をおかけしてしまった方のところにはすべて回らせていただいていて。自分のことを求めてくださる場所だったりとかがあるのなら、そこに全力でやっていきたいです」
「こういうことを起こしてしまって、自分が言える立場でもないですし、今こんなことを言うのも間違っているかもしれないんですけど、それでもやっぱりお芝居が大好きなので、またいつか現場に戻れるように、『とにかく今できることをやりながら頑張っていかなければな』と思っています」
伊藤さんが「何ひとつ嘘を言っていない」「本音で話している」ことが伝わってくるにもかかわらず、「じゃあこれから頑張ってね」という好意的な声はほとんど見当たりませんでした。その原因は、「言葉の内容がよくなかったから」ではなく、「今回はそのタイミングではない」から。
「一度で済ませたい」という気持ちが裏目に
これまで謝罪文の公表などはあったものの、事故や騒動について自らの口で語るのは今回が初めて。それだけに謝罪や釈明のみに徹して、今後の活動や意欲を語ることは避けるべきだったのです。しかし伊藤さんは謝罪をさほどせず、釈明に終始したうえに、今後の活動や意欲をはっきり語ってしまいました。世間の人々が謝罪や釈明を受け入れる前に、復帰を語ったことで「急いでいる」「まだ早い」という気持ちにさせてしまったのです。
やはり今回は謝罪と釈明にとどめ、今後の活動については「自分が言える立場ではない」という言葉にとどめておくべきでした。そのうえで後日あらためて今後の活動について言及すればよかったのですが、「できれば一度で済ませたい」という気持ちが裏目に出てしまったのでしょう。伊藤さんの周囲に危機管理のアドバイスができる人がいなかったことが推察されますし、「きっと乗り切れる」と思っていたのなら、認識の甘さや能力の過信があったのかもしれません。
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