近藤真彦と伊藤健太郎の言葉が全く響かない訳 真剣に話しているのに共感も同情も得られない

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一方、伊藤さんは番組のインタビューで、事故当時の状況を下記のように釈明しました。

「自分が冷静になって考えると、それ(すぐに停車すること)がもちろんベストな対応でもあったし、『何で止めなかったんだろう。あそこでハザードつけて止めて、それこそバイクの盾になるくらいのこともできたはずだし』と思うんですけど。そのとき、当たってしまったものがバイクなのか、ガードレールなのか、自転車なのか。それが何なのかわからない状態だったです」

「最初に頭に浮かんだ判断は、『(現場近くの道路を)一周して左折を繰り返して、その場に戻ろうと必死だった』というか。そのときは『逃げている』という認識はなかったので。(後続車の男性と)『戻れ』『戻っているところです』という会話をさせてもらっていて、そこでUターンして現場に戻ったという形ですかね」

「(目撃者に『被害者をケアせず携帯電話をさわっていた』と言われたことについて)どのタイミングをその方が見たのかわからないので、僕が駆けつけたときに『すみませんでした』とやってるところじゃないところをその方が見られたのかなと思います」「携帯をさわってたのは事実ですし、会社に、社長に連絡しないといけなかったので、連絡している中でさわっているところを端から見たら、携帯いじってると見られることもあると思いますし。まあでもそう思われてしまったらしょうがないことなので」

繰り返し詫びるのがビジネスシーンでの常識

ネット上にはこれらの釈明を聞いた人々から「言い訳ばかり」という声が上がっていました。何より気になったのは、今回のインタビューで謝罪の言葉がほとんど聞けなかったこと。大きな失敗を犯したときは、「一度謝って終わり」ではなく、繰り返し詫びるのがビジネスシーンでの常識です。その点で伊藤さんは、「言い訳はたくさん重ねるのに、謝罪の言葉は重ねない」というバランスの悪いコメントに終始したことで、率直に話した逮捕時の苦悩などの言葉が響かない状態を招いてしまいました。

ビジネスパーソンのみなさんに覚えておいてほしいのは、大きな失敗をしたときは、「最初と最後に必ず謝罪の言葉を述べる」こと。それがあってこそ釈明や苦悩などを聞き入れてもらい、ダメージの軽減につながっていくものです。

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