(中国側回答) |
(日本側回答) |
【質問1-C】日本に対して全体的にどんな印象を持っていますか |
【質問1-J】中国に対してどのような印象を持っていますか |
回答 |
回答数 |
割合 |
よくない |
858 |
44.3% |
普通 |
446 |
23.0% |
たいへんよくない |
361 |
18.6% |
よい |
213 |
11.0% |
どちらもいえない |
26 |
1.3% |
答えない |
22 |
1.1% |
たいへんよい |
12 |
0.6% |
|
|
回答 |
回答数 |
割合 |
どちらともいえない |
468 |
46.8% |
どちらかといえば良くない印象を持っている |
309 |
30.9% |
どちらかといえば良い印象を持っている |
126 |
12.6% |
大変よくない印象を持っている |
70 |
7.0% |
良い印象を持っている |
25 |
2.5% |
無回答 |
2 |
0.2% |
|
|
【質問2-C】現在の日本社会を主導する政治思想とは何だと思いますか |
【質問2-J】現在の中国社会の政治思想の流れとして、当てはまるものはなんだと思いますか。 |
回答 |
回答数 |
割合 |
軍国主義 |
1169 |
60.3% |
民族主義 |
959 |
49.5% |
国家主義 |
661 |
34.1% |
自由主義 |
397 |
20.5% |
どちらともいえない |
329 |
17.0% |
国際協調主義 |
270 |
13.9% |
平和主義 |
229 |
11.8% |
その他 |
16 |
0.8% |
答えない |
9 |
0.5% |
|
※複数回答 |
|
回答 |
回答数 |
割合 |
共産主義 |
722 |
72.2% |
軍国主義 |
357 |
35.7% |
大国主義 |
330 |
33.0% |
国家主義 |
321 |
32.1% |
経済中心主義 |
209 |
20.9% |
覇権主義 |
118 |
11.8% |
資本主義 |
64 |
6.4% |
民主主義 |
34 |
3.4% |
国際協調主義 |
30 |
3.0% |
平和主義 |
18 |
1.8% |
その他 |
8 |
0.8% |
|
※3つまでの複数回答 |
|
【質問3-C】「日本」と聞くと、第一印象は何ですか。 |
【質問3-J】「中国」と聞いたときに、思い浮かべるものは何ですか。 |
回答 |
回答数 |
割合 |
南京大虐殺 |
971 |
50.1% |
日本の家電製品 |
897 |
46.3% |
中国を侵略した日本軍 |
730 |
37.7% |
桜 |
624 |
32.2% |
富士山 |
347 |
17.9% |
和食 |
317 |
16.4% |
靖国神社 |
284 |
14.7% |
魚釣島(尖閣諸島) |
227 |
11.7% |
広島の原爆 |
222 |
11.5% |
経済・科学技術の発達 |
179 |
9.2% |
日の丸 |
154 |
7.9% |
武士道 |
112 |
5.8% |
漫画 |
108 |
5.6% |
茶道あるいは相撲 |
94 |
4.9% |
新幹線 |
24 |
1.2% |
明治維新 |
19 |
1.0% |
カラオケ |
18 |
0.9% |
バブル崩壊 |
14 |
0.7% |
対中援助(ODA) |
9 |
0.5% |
平和憲法 |
9 |
0.5% |
|
※複数回答 |
|
回答 |
回答数 |
割合 |
中華料理 |
881 |
88.1% |
万里の長城 |
848 |
84.8% |
反日感情、反日デモ |
708 |
70.8% |
天安門事件 |
649 |
64.9% |
莫大な人口、一人っ子政策 |
637 |
63.7% |
安価な日用品 |
592 |
59.2% |
揚子江(ようすこう)長江(ちょうこう)や黄河の風景 |
518 |
51.8% |
日中戦争 |
504 |
50.4% |
共産党、共産主義 |
503 |
50.3% |
北京五輪 |
477 |
47.7% |
所得格差 |
372 |
37.2% |
経済成長、経済の過熱 |
352 |
35.2% |
文化大革命 |
338 |
33.8% |
元(通貨) |
305 |
30.5% |
上海などの高層ビル群 |
291 |
29.1% |
軍事力、人民解放軍 |
290 |
29.0% |
国連安保理常任理事国 |
282 |
28.2% |
儒教や道教などの古典 |
246 |
24.6% |
対中援助(ODA)(高速鉄道の建設) |
196 |
19.6% |
将来のアジアの中核大国 |
195 |
19.5% |
日本にとっての脅威、覇権(はけん)主義 |
183 |
18.3% |
言論統制 |
179 |
17.9% |
西部地区の開発 |
28 |
2.8% |
その他 |
25 |
2.5% |
|
※複数回答 |
|
【質問4-C】現在の日中関係をどう思いますか。 |
【質問4-J】現在の日中関係をどう思いますか。次の中から1つだけ○をつけてください。 |
回答 |
回答数 |
割合 |
よくない |
884 |
45.6% |
普通 |
594 |
30.7% |
よい |
194 |
10.0% |
たいへんよくない |
180 |
9.3% |
どちらともいえない |
53 |
2.7% |
答えない |
24 |
1.2% |
たいへんよい |
9 |
0.5% |
|
|
回答 |
回答数 |
割合 |
あまり良くない |
617 |
61.7% |
普通 |
237 |
23.7% |
まったく良くない |
123 |
12.3% |
まあ良い |
20 |
2.0% |
無回答 |
2 |
0.2% |
大変良い |
1 |
0.1% |
|
|
【質問5-C】日中関係がよくない、あるいは大変よくないと考える場合、その理由は中日のどちらに責任があると思いますか。 |
【質問5-J】日中関係がよくないのは、日本と中国のどちらに責任があると思いますか。次の中から1つだけ○をつけてください。 |
回答 |
回答数 |
割合 |
大半は日本に責任がある |
503 |
47.3% |
すべて日本に責任がある |
489 |
46.0% |
日中半々くらいの責任がある |
43 |
4.0% |
どちらともいえない |
24 |
2.3% |
大半は中国に責任がある |
3 |
0.3% |
答えない |
2 |
0.2% |
すべて中国に責任がある |
0 |
0.0% |
|
|
回答 |
回答数 |
割合 |
どちらともいえない |
336 |
45.4% |
どちらかと言えば中国側に責任があると思う |
220 |
29.7% |
どちらかと言えば日本側に責任があると思う |
86 |
11.6% |
中国側に責任がある |
74 |
10.0% |
日本側に責任がある |
21 |
2.8% |
無回答 |
3 |
0.4% |
|
|
【質問6-C】「日中共同声明(1972年)」を知っていますか |
【質問6-J】「日中共同声明(1972年)」を知っていますか |
回答 |
回答数 |
割合 |
知らない |
1510 |
77.9% |
知っている |
372 |
19.2% |
答えない |
56 |
2.9% |
|
|
回答 |
回答数 |
割合 |
知らない |
542 |
54.2% |
知っている |
427 |
42.7% |
答えない |
31 |
3.1% |
|
|
【質問7-C】「日中平和友好条約(1978年)」を知っていますか |
【質問7-J】「日中平和友好条約(1978年)」を知っていますか |
回答 |
回答数 |
割合 |
知らない |
1321 |
68.2% |
知っている |
553 |
28.5% |
答えない |
64 |
3.3% |
|
|
回答 |
回答数 |
割合 |
知っている |
655 |
65.5% |
知らない |
328 |
32.8% |
答えない |
17 |
1.7% |
|
|
【質問8-C】日本の中国に対する経済援助(ODA)を知っていますか |
|
回答 |
回答数 |
割合 |
知らない |
1508 |
77.8% |
知っている |
314 |
16.2% |
答えない |
116 |
6.0% |
|
|
|
中国人の意識は、「日本人に親近感はない」が62.9%(質問1-C)、「現在の日中関係がよくない」とする人は54.9%(質問4-C)でその9割が「責任は日本にある」と回答している(質問5-C)。また、日本人への第一印象では「南京大虐殺」を挙げる人も半数を超え(質問3-C)、日本の国民性についても「残酷、戦うことが好き」が42.3%と最も多い。
だが、日本側の参加者がショックを受けたのは、「現在の日本の中心的な政治思想」で、6割を超す人が「軍国主義」と答えたことだ(質問2-C)。戦後60年余りを経て、日本では当たり前のように考えられている「平和主義」などの認識は今の中国人にほとんどないのである。こうした認識や基礎的な理解の不足は日本人の中国観にも同様に表れている。
問題は、こうした状況がなぜ放置されているのか、という点である。
調査結果では、日本と中国は近隣でありながら、国民レベルでは最も遠い国であるという実態が鮮明になっている。ほとんどの国民は相手国に訪問した経験もなく、知人もおらず、その認識のほとんどを自国のメディアの情報に依存しているだけである。中国ではさらに教科書、書籍などがそれに続いている。
中国での反日デモの直接の契機は日本の首相の靖国参拝にあるのは確かだが、その背景にはこうした両国の閉鎖構造がある。直接的な交流の圧倒的な不足やメディア報道がそうした国民間の未熟な相互認識をさらに作り上げていたのである。
壇上から降りた後、多くの出席者が、「この状況はかなり危険だ」と言うのを私も耳にしている。民間で始まった日中対話は、こうした認識を共有するところから、議論を始めることができたのである。
|
|
(毎週更新予定) |
|
|
|
|
|
工藤泰志(くどう・やすし)
言論NPO代表。
1958年生まれ。横浜市立大学大学院経済学修士課程卒業。
東洋経済新報社で、『週刊東洋経済』記者、『金融ビジネス』編集長、『論争 東洋経済』編集長を歴任。2001年10月、特定非営利活動法人言論NPOを立ち上げ、代表に就任。
※言論NPOとは
アドボカシー型の認定NPO法人。国の政策評価や北京−東京フォーラムなどを開催。インターネットを主体に多様な言論活動を行う。
各界のオピニオンリーダーなど500人が参加している。
|
|
|
|