マンガ「はたらく細胞」で英単語を学ぶ面白さ 英語版はタイトルから絶妙だ!

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「がん」はcancer /ˈkænsɚ/ (キャンスー)と言い、cancer cellで「がん細胞」という意味になります。transplant /trænsˈplænt/ (トリャンスプリャーントゥ)「移植する」という単語もよく使われますので、覚えておくと便利でしょう。名詞のときは、アクセントの位置がtransの部分になり、transplant /ˈtrænsplænt/ (トリャーンスプリャントゥ)「移植」となります。

がん細胞と戦うNK細胞

残りの「リンパ球」の仲間も見てみましょう。漫画ではキャラが立っている「NK細胞」、筆者は好きですね。キャノン砲を抱えた少年キャラの「B細胞」も、大活躍をしたり、攻撃が効かずに退散したりと愛着が湧きます。実際の人体では、どちらもとても重要な役割を担っているんですよね。

先ほどantigen 「抗原」という単語を挙げましたので、セットでantibody /ˈæntibɑdi/ (エァンティバディ)「抗体」も覚えておくといいですよ。でも、どちらもanti-が付くので混同しないようにしましょう。

ざっと血液の仲間を取り出しただけでも、かなりの数になりました。キャラクターを通して、各細胞の役割を覚えると、体の仕組みの勉強になりますね。学生時代に習ったこともあれば、漫画で新たに得られた知識もたくさんありました。しかも、英語で楽しむと、医療や健康に関する英単語が一緒に覚えられるので一石二鳥です!

学習的にもお薦めのこの『はたらく細胞』、2021年2月から中国の国営中央テレビCCTVでも放送されたそうです。中国の国営中央テレビで日本のアニメが放送されたのは約14年ぶりとのことで、それだけ教育的価値のあるアニメだと認知されたということかもしれませんね。You must check it out! (超おススメです!)

箱田 勝良 英会話イーオン 教務部 チーフトレーナー

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はこだ かつよし / Katsuyoshi Hakoda

1972年静岡県熱海市生まれ。1995年筑波大学国際関係学類卒業、株式会社イーオン入社。

講師として、これまでに約1万人を教える。スクールの講師を経た後、法人部教務コーディネーターとして、多くの企業の研修カリキュラム企画と講師を担当。楽天の社員の英語力研修も担当した。TOEIC(R)テスト990点満点、実用英語検定1級。

学生時代には1年間の留学以外には海外経験なしで、日本に住み暮らしながら英語力を飛躍的にアップさせた。その自身の経験を基に、現在は教務部のチーフトレーナーとして、イーオン全体の講師の研修やカリキュラム立案に関わる。

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