婚活で「妊娠」「不妊」が赤裸々に語られる理由 センシティブだが、避けては通れない話題

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センシティブな問題だからといって、婚活の現場でその話題を避けてしまうと、結婚後に大きなトラブルになってしまうので、必ず話すようにアドバイスしています。

先日結婚した40代男性・和男さん(仮名)は、不妊治療が原因で離婚したバツイチ。前の結婚では5年以上不妊治療をしていたそうです。1000万円以上費やしましたが、ある年齢になった時にドクターから「もう確率がかなり低いから治療のやめ時では⋯⋯」と切り出されたそうです。

不妊治療をやめ、家庭内別居に

妊娠、出産という目標を失ったことで、夫婦関係にぽっかり穴が開いたようになり、次の日から家庭内別居に。1年後に離婚して、治療費と家のローンという借金が残りました。

和男さんは「マイナスのスタートなんですけど、結婚できますか」と入会。借金があるとはいえ公務員なので収入は安定していましたし、分譲マンションを持っているので悪い条件ではありません。性格も穏やかで女性に優しいところもよかったのでしょう。早期に20代の女性とご成婚となりました。

しかし、年齢的に若い女性だからといってすぐに子どもができるわけではありません。事実、前の奥さんが高齢だったわけではないんです。だから私は成婚退会時に和男さんに忠告しました。

「今度の結婚では、妊娠・出産を絶対したいとは考えないで。子どもに恵まれなかった場合は、『2人で楽しく過ごしていく』というふうに気持ちも生活習慣も切り変えていかないとね」 幸い、和男さんは結婚後、すぐに赤ちゃんが生まれました。

30代後半の順子さん(仮名)。「子どもがほしいから」と言って婚活をスタートし、1年以内に結婚しました。ご成婚退会時に2人で挨拶に来てくれたので、お相手の男性に「決め手は何ですか」と質問してみました。

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