幽霊会員の「フィットネス離れ」が起こす大問題 ビジネスモデルそのものが課題に直面している

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ただ、新型コロナウイルスの感染状況が一進一退の中、総合型フィットネスクラブ各社ともコロナ前の会員数への回復はまだまだ遠い。

新年や新年度を節目に入会する人が多いフィットネスクラブでは、1月と4月が書き入れ時。だが今年1月は緊急事態宣言により例年と比べ入会者数が大きく減少し、4月の入会者数も、新型コロナウイルス感染者数の増加に合わせて大きく影響を受けているようだ。

各社は長期間の我慢比べに

大規模な退店をする企業も現れ始めている。今年に入り、コナミスポーツは2月末に9店舗、5月末に16店舗を閉店すると発表。直営店は2021年3月末時点で168店舗あり、閉店数は実に全体の1割以上にのぼる。業界大手の中で財務状況が著しく悪い会社はないものの、大規模に新たな収入源を獲得する未来が見えない中、フィットネスクラブ業界は長期間の我慢比べの様相を呈している。

遠山 綾乃 東洋経済 記者

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とおやま あやの / Ayano Toyama

東京外国語大学フランス語専攻卒。在学中に仏ボルドー政治学院へ留学。精密機器、電子部品、医療機器、コンビニ、外食業界を経て、ベアリングなど機械業界を担当。趣味はミュージカル観劇。

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