婚活者だけでなく職員、アドバイザーの方々への助言も行っています。アドバイザーは本職ではなく、一般市民からボランティアで募るケースもあります。
行政の仕組みによって取り組み方はさまざまですが、パーティーを積極的に行う自治体もあれば、専任のアドバイザーがいて結婚までサポートする仕組みが存在するところもあります。本格的なところでは、県独自のシステムを作り県内に数カ所の相談センターを設けるなどして、すでに100組以上の成婚実績を出している自治体もあるほどです。
「親との同居を望む男性」が多い
独自のマッチングシステムを作っている自治体もあります。そこではインターネットで会員登録、相手探しができるようになっています。一般的な自治体は紙ベースなんです。窓口に行って入会書を書いて登録し、「この方どうですか」とプロフィールを見せてもらう。
でも、窓口に行って紙に書かなければならないとなると「人目が気になる」という人が多い。狭いコミュニティなので「あの人、婚活センターにいたよ」とうわさになってしまいます。
ですから、ネットで相手探しができるのはかなり進んでいますし、それだけ熱意が高いということの表れだと思います。その自治体での婚活における職員の方々の悩みでとくによく聞くものは、「女性がノーメークで来る」ということと、「若い女性が好きな男性が多い」ということ。
あるとき「40代、50代の男性が『若い女性がいい』とばかり言う。どうしたらいいですか」と相談されました。 男性については、「ジムでもどこでも行って20代の男と並ばせなさい」とアドバイスしました。「20代の女の子がふだん付き合ってる男性はこうだよ」と。そうすると自分の体型などを見て、より現実的になるかもしれません。
親問題の悩みもありました。「親と同居」を条件としているためなかなか結婚できず、40代、50代の男性が余ってしまう、と。
婚活において「親と同居」は圧倒的に不利、いやほぼ無理と言っていいくらいです。なのに、男性は「同居して当たり前」「親もそうだから自分もそう」と信じて疑わない。アドバイザーさんたちには、「女性が社会に出て働いている時代。『昭和の時代とは結婚観がまったく違うんです』と口酸っぱく入会時に言いましょうね」とアドバイスしました。
「親と同居」を条件にすると婚活では厳しいのは、地方に限らず東京でも同じです。弊社の会員でも親と同居を希望している男性がいますが、なかなか苦戦しています。
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