図1:外部環境分析・内部環境分析の流れ
これは企業が事業戦略を立てるときの基本となる思考のフレームワーク(枠組み)だが、自分自身の人生をどう設計するかにも応用できる。自分自身が身を置いた時代や組織を外部環境ととらえ、自分自身が保有する強み、弱みを内部環境と考えれば、自分自身の人生を豊かにするための戦略を自分なりに描くことができる。●強みに目をつけ、生かす
たとえば、次のような状況に直面しているとしよう。
あなたは一浪の末、来春から地方の中堅私立大学に通うことになった。残念ながら第一志望の学校には合格できなかった。その地方大学は、最近は経営悪化によるブランド低下が叫ばれており、毎年発表される東洋経済の大学ランキングでは順位を落とし続けている。また、現役合格者が多数を占めるその大学には同じ学年に知り合いはほとんどいない。かつては名門校だったために、豊富な交換留学枠があるが、あなたは英語が最も苦手ときている……。
ある環境に身を置くと、その環境が持つ弱み(脅威)や、自分自身の弱みにばかり目がいきがちであるが、私はできる限り強みに目を向けるべきだと思う。これには2つの理由がある。トピックボードAD
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