「iPhoneでリモート会議」を快適にするグッズ 「顔近すぎ問題」を解決する外付け広角レンズ

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エレコム「折りたたみ式クロマキー背景スクリーン」(実勢価格約2700円)。コンパクトに折りたためて、いすに装着しやすい形状なのが特徴。エレコムが販売している安心感も(筆者撮影)

緑色で作られているのは、人物と背景を分離して、背景合成をしやすくするためだ。Zoomなど、オンライン会議アプリの一部には、人物を検出し、背景だけをあらかじめ用意した写真に差し替える機能が用意されている。背景の情報量が多いと、分離がうまくいかないことがあるため、CGを合成するときのように、背景を緑色にしておいたほうがいいというわけだ。ただしiPhone X以降の全画面のiPhoneは、人物の顔を立体的に捉えられるインカメラを搭載しているため、これがなくても合成はうまくいくことが多い。

とはいえ、これをセットしておけば、合成が失敗して背景の一部が丸見えになってしまう心配はなくなる。背景合成機能はバッテリーの消費量が増えてしまうのが難点で、不自然になってしまうきらいもある。このようなときは、あえて合成を使わず、緑の背景のままオンライン会議に参加してしまうのも手だ。散らかっていたり、生活感があふれている部屋より、グリーンバックのほうがすっきりした印象になる。緑は肌の色の補色になるため、顔が際立って見えるのもメリットだ。

もちろん、この背景は、iPhone以外のデバイスでも利用可能。PCやMac、iPadなどで参加するときにも役に立つアイテムだ。スペックが低いPCでも背景合成が使えるようになるため、自宅からビデオ会議をすることが多い人は、手元に置いておいてもいいだろう。

2.「顔近すぎ問題」を解決する広角レンズ

オンライン会議にiPhoneから参加しようとすると、PCやiPadと、感覚が違うことに気づくはずだ。机の上に置いて、自分の上半身と背景をしっかり写り込ませようとすると、ディスプレイとの距離が離れすぎてしまい、相手の表情が見えづらい。顔を合わせるだけの会議なら、そのまましゃべればいいかもしれないが、資料が共有されると話は変わってくる。

とくに文字が細かい場合、普段使っているように、端末を手に持ち、顔のそばに近づける必要が出てくる。ただし、そうすると、カメラが顔に近づきすぎてしまい、自分の顔がどアップになってしまう。iPhoneのインカメラは、下手なPCのそれより性能がよく、回線品質がいいと顔の細かな部分まで映る。自分の顔が大きすぎるのが気になり、話に集中できなくなってしまっては本末転倒だ。

そこでオススメしたいのが、クリップタイプの広角レンズだ。iPhoneを挟むように装着して、カメラを通常よりも広角にできる仕組みのレンズで、広角以外にも望遠やマクロなど、さまざまなタイプのものが販売されている。レンズをもう1枚かませてしまうぶん、画質は劣化してしまうものの、オンライン会議に映す顔を撮るぶんには十分。筆者は老舗カメラ機器メーカーのKenkoが販売するスマートフォン用交換レンズを購入してみた。

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