借金まみれ芸人に学ぶ「すぐ使える人たらし術」 華丸大吉やカンニング竹山を喜ばせた言動とは
いっぽう、カンニング竹山さんは「踏み込んだ発言」をすることを喜ぶ。竹山さんが売れたきっかけは「キレ芸」。誰かれかまわず、牙をむく芸。そんな竹山さんだからこそ、自分と違う意見をぶつけると喜ぶのだ。
たとえば食事をおごってもらうとき。
食べながら、竹山さんは「おまえ、これ食えて良かったな」「1人じゃ食えないだろ」――そんなことを言ってくる。悪く言えば、恩を売ってこようとする。
そんなときには、「いや、竹山さんがメシ行くぞっていうから来たんです。予定を空けて。ぼくはぼくで、竹山さんに時間をさいてますから」と言い返す。
先輩によっては、怒られるかもしれない発言。しかし、竹山さんは、こういう発言にニヤッとする。反抗の言葉を喜ぶ人もいるのだ。
また、多くの後輩芸人たちは、竹山さんが主張する何らかの「説」に迎合して、すぐに同意し、うなずきながら話を聞こうとする。
そんなとき、ぼくはあえて反論する。
すると竹山さんが、ぼくを説得しようと、もっと強く説を主張してくる。そうなったら大チャンスで、ぼくはそこでようやく納得してみせる。
あえて反論し、論破されることで、「こいつは真剣に俺の話を聞いている」「俺が、こいつを変えてやった」との思いから、ぼくをいっそう信頼してくれるようになるのだ。
こんなふうに相手が喜ぶことを与え続けていくとコミュニケーションはうまくいく。
もう一度言うが、会話とは、「“相手を笑顔にする”ゲーム」だ。
ゲームはみんな好きですよね? これからは「人間関係は難しい」と固く考えず、「ゲームを解くのだ」と考えてみたらどうでしょうか。
相手に応じた攻略のヒントを見つけ、クリアにむかう。そう考えるだけでも、きっと少しは楽しくなると思う。
大事なのは楽しむことだと、クズなりに考えている。
相手が最高に気持ちいいときに誘え
先輩や女性・男性を飲みに誘いたい……だけど、上手に接することができないかもしれない――そんなことを思っている人は、飲みに行きたい相手が気持ちいいときを見つけるといい。
商談が決まったとき、試験に受かったとき、賞レースに勝ったときなど、その人が幸せを感じ、興奮しているであろう瞬間に誘い続けることで、その先輩や女性・男性は間違いなく、いずれはあなたに好意を抱くようになるだろう。
なぜなら、自分が一番幸せなときに、一緒の空間にいた、という経験を積めるからだ。
そのとき、その人から見た世界は、キラキラしている。そのキラキラした世界を共有していた人を嫌いになる確率は低いのだ。
誘うときは、ぜひ相手が気持ちいいときを見極めてほしい。成功率が上がるはずだ。
そういうときに誘い続けても、いっさい相手が乗ってこない場合は、あきらめたほうがいいのかもしれないが。
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