10社に携わる「複業ワーカー」驚く時間の作り方 元インスタ日本事業責任者がたどり着いた境地

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また、料理も長瀬さんにとって自分を空っぽにできる大切な時間なのだそう。野菜を刻んだり、お肉を調味料につけたりする作業は、ひたすら無心になれると言います。

赤がテーマカラーの1階のキッチンスペース(写真:中田陽子〈Maettico〉)
道具の充実ぶりからもマメに料理していることがうかがえる(写真:中田陽子〈Maettico〉)

「作ってすぐ食べるというのはあまりなくて、作り置いておくことが多いです。スンドゥブのスープだけ先に作って冷やしておいたり、ミネストローネのベースだけ先に作っておいたり。そういう作業そのものが好きなんだと思います。空っぽにする儀式みたいなものかもしれません。食べたいときにすぐ食べられるのもいいですね」

吐き出すのって、気持ちいい!

(写真:中田陽子〈Maettico〉)

嫌なことも、やりたいことも全部吐き出して、寝る前に空っぽになっている日が少しでも増えていけば、幸福感は増していくはず。これこそが、長瀬さん流のいい時間を過ごすための真髄なのです。

「吐き出すのって、気持ちがいいですよ。思いも、考えも、言葉も、汗も、涙も、出すのは気持ちがいい。出すことは快感だから、出さないとダメなんだろうって思います。僕は前に起きたことを全部空っぽにするために色々やっているのかもしれません。何も抱えないのがいちばん幸せだと思うから」

(文:井上真規子) 

●長瀬 次英 (ながせ つぐひで)
1976年、京都府生まれ。マーケター、経営コンサルタント、俳優/モデル。インスタグラム・ジャパン初代日本事業代表責任者、日本ロレアル初CDO(チーフ・デジタル・オフィサー)、LDH JAPAN CDO等を歴任。PENCIL&PAPER.COM㈱ とVisionary Solutions㈱ を設立しCEOに就任。他アパレルブランドCEOやコンサル会社のCSO、社外取締役や顧問業を平行して務めるパラレルワーカー。「AdTech Tokyo」登壇スピーカーで、2017年、2018年2年連続1位受賞。「Forbes Japan」でカリスマ経営者の一人として称された。

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