「老ける」ストレスと「若返る」ストレスの差とは 「金銭的なストレス」が最も老けるという研究も

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まず押さえておきたいのは、メンタルの負荷には「老けるストレス」と「若返るストレス」の2種類がある点です。

老けるストレス:人間関係の不満や人生への不安などが頭のなかで繰り返される慢性的なメンタルの負荷
若返るストレス:何らかの目標に向かって努力しているときに味わう精神的な緊張感

最初の「老けるストレス」は、つねにあなたの心につきまとう不安や怒りなどの感情を意味します。嫌いな上司と顔を合わせなければならなかったり、仕事場が不安定で将来が見えなかったり、なにも楽しいことがなく日々を過ごしていたりと、しつこく心をさいなんでくるタイプの精神的な苦痛です。

慢性的なストレスは私たちの心を痛めつけ、あなたの若さを少しずつ削っていきます。

悪影響が最も大きいのは「金銭的なストレス」

ルーヴァン・カトリック大学などが10年をかけて200人の男女を撮影した研究では、日常的なストレスのレベルが高い人は見た目も老けている傾向があり、なかでも悪影響が大きかったのは「金銭的なストレス」でした。ローンの支払いや安月給に悩む人ほど、実年齢よりも老けた印象を与えやすかったのです。

ストレスが老化をもたらすメカニズムは複雑ですが、最も大きいのはホルモンバランスの変化です。

メンタルの悪化はコルチゾールというホルモンの量を増やし、これが引き金となって脳から神経ペプチドの一種である「サブスタンスP」を吐き出します。この物質は体内に炎症を起こす働きがあり、とろ火で煮込むかのように肌や臓器をじわじわと攻撃。やがて全身の機能が低下を始め、高血糖、肥満、アレルギーなどのリスク増加につながります。

若々しい見た目を維持するためにも、悪性のストレスには気を配らねばなりません。

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