イェール大で超人気「幸福論の授業」で教わる事

3年で330万人以上が登録した「伝説の授業」

「睡眠を十分に取ることが大切なのはわかる。学業成績が長期的な幸せには関係ないこと、成績がいいからといってより幸せでいい人間になれるわけではないことも知っている。この授業が、私の人生に長期的かつ具体的な影響を与えたかと問われれば、その答えは 『ノー』だ」

授業は彼の人生を変えるほどのものではなかったが、ナデルは、感謝の気持ちを感じたときに、より表現力が豊かになったと言う。「それはよかった」と語るが、「学んだのはそれだけだった」。

人生こそ変わらなかったが…

22歳のケジー・ヌワチュクウも、イェール大学でこのクラスを受講した。革新的だとは思わなかったが、このカリキュラムには永続的な価値を見いだすことができたと語る。

キリスト教を信仰しているヌワチュクウは、最も重要なことは、幸福における信仰とコミュニティの重要性について学んだことだと語る。

「私は、自らの宗教との折り合いをつけ、真に疑問を持つことに苦労していたと思う」と彼は話す。「また、今の私自身を作り上げたと信じている、このコミュニティと共にあることが本当に好きだということも認めている」。

人生は変わった? 人生を変えるほどのことはなかった。しかし、人生を肯定できたことは確かだ。「このクラスに参加したことで、自分の中にある宗教的な信念を、より確かなものにすることができた」とヌワチュクウは語る。

ヌワチュクウが学んだもう1つの教訓は、「ネガティブ・ビジュアライゼーション」である。これは、人生で恵まれた状況をまず思い浮かべ(素敵で手頃な価格のアパートに住むなど)、そこから最悪の状況(突然、ホームレスになり、セーフティネットからも漏れる状態)を想像するというものである。感謝の気持ちが自然に湧いてこない人にとって、ネガティブ・ビジュアライゼーションは大いに助けになる。

「とくに、将来のハードルを考えることで心が追い詰められたときには、教訓を心にとどめておくようにしている」とヌワチュクウは語る。「まず、今あるすべてのものに感謝しなければならない。なぜなら、いかに恵まれているかを、自然に自覚することは難しいから」。

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