イェール大で超人気「幸福論の授業」で教わる事 3年で330万人以上が登録した「伝説の授業」

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23歳のときに自分がアスペルガー症候群であることを知ったマッキンタイアは、コーセラのカリキュラムの実践的な側面に魅力を感じていた。夜更かし型の彼女は、睡眠や自分の時間を区切ることに苦労していた。

「この本がとても面白いのはわかっているけど、明日続きを読めばいいし、今は睡眠のほうがもっと大事、と自分自身に区切りをつけるのが難しいときがある」と彼女は語る。

「それこそ規律ですよね。でも、私はそういうやり方をしたことがなかった。つまり、『この行動はあなたをより幸せにする。単にいいだけでなく、実際に合法的にあなたを幸せにする』ということです」。

恵まれていても幸せを感じられなかった女性

彼女は、毎日の瞑想の練習が役に立ったと感じ、クラスを終えた後も続けているという。 瞑想はまた、ソーシャルメディアから抜け出すのにも役立った。

「気がついたら内向きになっていた。学んだことで、より内省的になることができた」と彼女は語る。「正直なところ、これまでにした中で最高のことだった」(彼女はその後、フェイスブックメッセンジャーを含むソーシャルアプリを再ダウンロードしたが、すぐにプレッシャーを感じた)。

カナダのアルバータ州ハイリバーでプログラミング・スーパーバイザーをしているトレイシー・モーガンは、昨年6月、子どもと夫と一緒にロックダウンとなったとき、このクラスに申し込んだ。

「幸せになれない理由はなかった」と彼女は語る。「私は素晴らしい結婚生活を送っている。2人の子供がいるし、素敵な仕事と素敵な家もある。それでも、私は幸せを感じることができていなかった」。

コースを受講以来、52歳のモーガンは、毎日3つのことを行うことを決めた。1時間のヨガの練習、どんなに寒くても外に出て自然の中を散歩すること、そして寝る前に感謝の気持ちを日記に3~5つ書くことである。

次ページ1日の終わりに感謝の気持ちを書き始めたら
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