買収されたハフポスト想定外リストラの「中身」 バズフィードのCEOが大なたをふるった

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買収後すぐにハフポストのレイオフを発表したバズフィードのペレッティCEO(写真:Cole Wilson/The New York Times)

ネットメディアのバズフィードが昨年、同業のハフポストを買収すると発表したとき、買収完了後にはコスト削減が行われると予想された。そして買収完了から1カ月も経たない3月9日、バズフィードはハフポストの従業員を47人レイオフ(一時解雇)し、ハフポストのカナダ版も停止した。

バズフィードのジョナ・ペレッティCEOはオンライン会議で、レイオフはハフポストの赤字を食い止める措置だと語った。バズフィードの説明によれば、ハフポストはベライゾンメディア傘下だった昨年に2000万ドル(約21億円)を超える損失を出しており、このままいけば今年も同程度の損失になる、とペレッティ氏は従業員に伝えたという。

リストラが「春」? 不適切なパスワード

従業員にはオンライン会議に入室するためのパスワードが与えられた。

「spr!ngisH3r3」。「Spring is here(春がきた)」というフレーズを変形させたものだ。続いて、午後1時までに電子メールが届かなかった従業員の雇用は維持されるとの通知があった。パスワードと会議の詳細を最初に報じたのはネットメディアのディフェクターだ。

報道内容が正しいことは、会議に出た2人の関係者から裏が取れている。社内のやりとりに関する情報であるため、2人は匿名を条件に取材に応じた。バズフィードの広報担当者は、このようなパスワードを用いたことを反省している、とニューヨーク・タイムズに語った。

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