女はリアルな幸福を欲しがる
一方、女性が「認められたい」と願う対象・範囲は、男性に比べると非常に狭くなります。
友達、近所の見知った人、職場であれば同じフロア……。男性の「世界」に対して「世間」とでもいうべき手の届く範囲で、きちんと認められたいのです。別の言葉で表現するなら、「うらやましがられたい」「あこがれの対象になりたい」「『いいなぁ』と言われたい」ということ。
『格付けしあう女たち』(白河桃子)という本が話題になりましたが、このタイトルにあるとおり、女同士の世界は相対評価です。「あの子『より』私の『ほうが』かわいい」「友達に『比べて』私の『ほうが』幸せ」。身近な世界の知り合いと比較して、一喜一憂するのが女性の特徴です。
そのため、まったく知らない人の功績には興味がありませんし、現実味がないほど大きな仕事がしたいという欲もありません。それよりは、小さくても自分の個性が発揮できる楽しい仕事をしたいと願います。見ず知らずの人から「すごい」と言われるよりは、隣の席の女子から「いいなぁ」とうらやましがられたいのです。
ですから男性の場合と違って、「○○さんも褒めてたよ」と付け加えても、「はぁ」というリアクションが返ってくるだけ。何よりも目の前のあなたが「いいなぁ!」「やったね!」と褒めてくれることが大事です。
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