堀江貴文「学校がつらければ行かなくて大丈夫」

義務教育という凡庸なジェネラリスト量産装置

想像力を振り絞って、フィクションで描き上げられたマンガには、現実とリンクする知識が詰めこまれている。

宇宙航空研究開発機構JAXAへの綿密な取材によって、つくりあげられたように思われる『宇宙兄弟』も、実は作者の小山宙哉さんの完全な想像から生まれたという。マンガを熱心に読むことは、専門書の研究にも匹敵する学びに通じるのだ。

歴史大作や人物評伝のコミカライズなど、綿密な取材に基づいて描かれたマンガなら、小説と同じかそれ以上の情報が詰めこまれている。現役の中国史の研究者のほとんどは、横山光輝の名作『三国志』を読んでいるだろう。

マンガは最強の「知育道具」

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マンガは、時間対情報摂取量がとても高い。だから僕は『マンガで身につく 多動力』『バカは最強の法則』『雇用大崩壊』など、多くの著書をマンガで発表している。早く強く、読者に情報を伝えるのに、マンガ以上の表現手段はないと思う。

マンガを読んでいるとき、脳内では実は、高度な情報処理の作業が行われている。脳科学の分野では、言語認識野と画像認識野は、まったく違う機能とされる。しかし、CPUとGPUの関係のように、並列で動かせることがわかっている。

マンガを読んでいるとき、脳では無意識に、絵の情報をセリフで補完したり、またその逆も行っている。脳内の複雑な機能を同時に立ち上げ、相関的な活動により、脳細胞の活性化を促しているのだ。

マンガは、絵やセリフ、コマ運び、ストーリーなど、多くの通信情報で構成されている。読むだけで脳が鍛えられる、最強の「知育道具」なのだ。

脳の情報処理能力を伸ばすには、字幕と芝居を同時に見ている、映画もお薦めだ。だがマンガは好みのスピードで読め、自在性の面で優れている。自分のテンポに合わせながら、脳内で複数の情報を整理して、物語を理解する力を養えるのだ。

面白いだけでなく、作家の卓越した想像力も吸収できる。一石二鳥どころか、三も四も得られる、最適な学びの手段だ。

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