堀江貴文「お金は自分にとって爪切りと同じ」

「お金があれば幸せになれる」という勘違い

堀江貴文氏がお金に対する考えを語ります(写真:小学館集英社プロダクション提供)
常識はいつだって、僕たちを縛ろうとする――。「自分の人生を取り戻す」ための41の行動スキルを伝授する堀江貴文氏の新著『非常識に生きる』から一部を抜粋・再構成し、堀江氏のメッセージをお届けします。

「お金大好き」とは言っていない

メルマガやSNS、動画などの発信活動で、だいぶ変わってきたとは思うのだが、いまだに世間の一部の人たちには「堀江貴文は金の亡者、お金が大好き」のイメージを持たれている。一度でも「お金大好き!」と、僕が公言したことはあるだろうか? お金は無駄にしてはいけないとか、お金にとらわれてはダメだと言った覚えはあるけれど、お金が大好きとは、絶対に言ってないはずだ。

少し昔、講演イベントでこんなことがあった。お客さんとの質疑応答タイムになって、ある経営者の男性に食ってかかられた。「自分はお金のためには仕事をしていない」という。そして「お前は、どうしてそんなにお金が好きなんだ!?」と責められた。いきなり敵意を向けられて戸惑ったけれど、せっかく質問してくれたお客さんだ。きちんと答えたいのだが……いくら考えても、質問の意味がわからなかった。

お金が好きとは、どういうことなんだろう? 僕は考えた末、こう答えた。

「自分にとってお金は、爪切りと同じです。爪が伸びたら使います。必要なときに、持ち出す道具にすぎません。あなたは爪切りのことが好きですか? と聞かれたら、どうしますか?」

そして「本当にお金が好きで、お金にとらわれているのは、あなたの方ではないのですか?」とつけ加えた。すると男性は芯を突かれたような顔をして、バツが悪そうに黙ってしまった。

お金は、ただの道具だ。やりたいことをやるために、まあまあ便利に使える道具だ。それ以上でも以下でもない。

僕は人生において、お金持ちになりたいと思ったことは、一瞬たりともない。お金という道具を使いこなし、仕事や遊びの質を上げるのには夢中だった。けれど道具をいっぱい持ちたいとは、まったく思わなかった。

道具ばかり量を揃えてほとんど使いこなせていない中年に、なりたくはなかった。ある道具を使い尽くして、そこで得られる「信用」が、本当の価値なのだ。

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