「自分は平凡」と思う人に伝えたい思考の変え方 日本が誇る「発明家」はこうやって考えている

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平凡な発想から脱するには?(写真:topic_kong / PIXTA)
平凡な企画しか思いつかない、つまらないアイデアだと言われてしまう…そんな悩みを抱えていたら、あなたはその思考法を見直してみる必要があるかもしれない。
ユーザーインターフェースの世界的第一人者であり、スマホでは当たり前のスマートスキンや、世界初のモバイルARシステムを開発した暦本純一さん。落合陽一さんの師匠としても知られる。
暦本さんの“アイデアを生む発想法”は、研究職に限らず、ビジネスパーソン、プランナー……新しいことを生み出したいすべての人に大きなヒントとなる内容だ。この思考法をまとめた暦本さんの著書『妄想する頭 思考する手』から、オリジナリティある企画立案にも役立つ思考法を紹介する。

妄想から始まる

私の仕事は「発明」である。これまで世の中に存在しなかった新しい技術を生み出すのが、研究者である自分の役目だ。

発明というと、なんだか大袈裟な話に聞こえるかもしれない。でも、言葉の意味を「新しいものを生み出す」ことと広くとらえて考えてみると、これはそんなに特別な仕事ではない。「新しいものを生み出す」こととまったく無関係でいられる仕事は、たぶん、世の中にほとんどないはずだ。

私たち人間は、いつも「新しいもの」を求めている。インターネットがなかった時代に戻れないように、新しいアイデア、新しい道具、新しい体験は、日々の生活や自分の人生をより良く、より便利に、より楽しくしてくれる。仕事でも、趣味や遊びでも、「こういうふうになったら面白いのに」「こうしたらもっと楽になるはず」などと新しい工夫を考えるのは、誰にとってもワクワクする時間ではないかと思う。

私は研究者として、それを仕事にしてきた。これまで世の中に存在しなかった新しいものを生み出すのは、じつにエキサイティングで楽しいことだ。

たとえば私が発明したスマートスキンやマルチタッチの研究、人間拡張のアイデアについて、その発想はどこから得るのかとよく聞かれるが、アイデアの源泉は、いつも「自分」だ。誰に頼まれたわけでもなく、むりやり絞り出したわけでもなく、自分の中から勝手に生まれてくるのだ。そう、それは「妄想」である。妄想から始まるのだ。

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