サラリーマンは、自分の働く場所や仕事を自由に選べないという制約があるが、彼らは、役員に「この部署に異動させてほしい」と頼んだり、次に働きたい職場の部長に自ら直談判する社員までいるのである。
■自分に合った仕事に出合えるとは限らない
すべての社員が、自分に合った仕事に出合えるとは限らない。仕事好き好き型(Bエリア)の社員を取材していると、私自身も社内でそういう仕事に出合えなかったと感じる。しかし簡単にあきらめてはいけない。
社内では、年齢を経ないと担当できない仕事もある。会社に対するクレーム処理や、一筋縄ではいかない団体との折衝、またはコンプライアンスの徹底などである。そういう仕事の中から自分に向いた仕事を発見できる可能性もある。
本省の仕事では、気苦労が多くて精神的にも不安定だった官僚がいた。ところが、出向した社会福祉法人で障害者支援の仕事に取り組むようになった途端に息を吹き返して、役所間の調整に元気に走り回っている例もある。
また自分の得意なことを仕事と結び付けた人もいた。30代半ばで交通安全課に異動した市役所の職員だったYさんは、小さい頃から好きだった大道芸を「交通安全教室」に採り入れることを提案。彼が山伏の格好で登場する教室は話題を呼び、テレビ取材も受けた。
足元の仕事は、最後まで大切にしておくべきなのである。
■あなたの周りの「仕事好き好き型」
あなたの周りに、明るい雰囲気を持った仕事好き好き型(Bエリア)の社員さんはいませんか。できれば、ほかの読者とも共有して、この仕事好き好き型(Bエリア)のことをいろいろ考えることができれば思っています。ぜひご協力をお願いいたします。
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