成毛眞の「キャリアデザイン論」

ニッポンのジレンマ 古市憲寿×成毛眞 対談(2)

 毎月最終土曜日、NHKEテレで、若者たちが新鮮な議論を繰り広げる「新世代が解く!ニッポンのジレンマ」。5月は「新世代の会社活用法」というテーマで、先行世代の元マイクロソフト日本法人代表の成毛眞氏に、番組MCの古市憲寿がインタビューした。未公開部分も含め紹介する。
 なお今月の「ジレンマ」は、28日(土)深夜0時、「僕らのキャリアデザイン論」。

不本意だったマイクロソフト入社

古市:働きだした当初は、今みたいになるということは想像していなかったんですね。

成毛:まったくないですね。3年目に大阪営業所に転勤になって、そこで、大阪の水が合わなくて辞めたんですよ。辞めた後は、アスキー出版に編集者として入社しました。ところが、すぐに、マイクロソフトという会社に出向してくれ、と言われたんですよ(笑)。当時(1980年)は、マイクロソフトが伸びる会社だとかいっさい想像もできなかったので、非常に驚きましたね。

古市:そっか、じゃあ当然、インターネットも出てくる前ですよね。

成毛:まだまだまだ、IBMがパソコンを作る前です。インターネットの前のウィンドウズの前のMS-DOSが作られる前です。ですからまだベーシックという、「言語ソフト」だけで値が動いていた時代です。

古市:それはIT業界がどうなるかもわからない中で、ある意味、不本意なかたちで、マイクロソフトで働くことになったわけですよね。

成毛:かなり不本意でしたよね。正直言うと。何せ1週間後にアメリカに出張とか言われるわけですよね。アメリカに行くじゃないですか。当時の私は飛行機の乗り方をちゃんと知らなかったほどです(笑)。気持ちの面でも何の用意もできていませんでした。

次ページガツガツ働きたくない人はどうすればいい?
ビジネスの人気記事
トピックボードAD
関連記事
  • コロナウイルスの恐怖
  • 非学歴エリートの熱血キャリア相談
  • 財新
  • Amazon週間ビジネス・経済書ランキング
トレンドライブラリーAD
  • コメント
  • facebook
-

コメント投稿に関する規則(ガイドライン)を遵守し、内容に責任をもってご投稿ください。

ログインしてコメントを書く(400文字以内)
アクセスランキング
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
  • シェア
トレンドウォッチAD
船・港――海の経済学<br>ニッポンの生命線が危ない

環境規制の強化によって、日本の海運会社は大きな投資を迫られています。中韓に敗れた日本の造船業界はさらなる再編が不可避に。日本の港湾の競争力低下も止まりません。「海をめぐるグローバル競争」の最前線を掘り下げます。