パパとママをフェアな関係にする「お金」の話 親から子へ受け継ぎたい資産とマネーの知識
皆さん、親子の間でお金の話はしていますか? 私が祖母や母から受け継いだお金の教育、そして子どもに受け継ぎたいお金への意識がテーマです。
お金の話について。これまで、夫婦喧嘩や子どもの性教育について考えるときに、「家族で話し合うこと」の大切さを、繰り返しお話してきました。話し合いが大切なのは、「お金」についても同じではないでしょうか。
マネー記事をスクラップして送ってくれる母に感謝
思い返すと、私の母はことあるごとに私にお金の話をしてくれました。祖父(母の父)の会社経営の話、私たちを育てるのにかかったお金、家の貯蓄や保険、ローンにいたるまで、子どものころの私がどれくらい理解できていたかはわかりませんが、年齢や必要に応じてしっかり伝えてくれたことを覚えています。
そして今でも、私に知らせたい金融関連のパンフレットや新聞記事があれば、スクラップブックにして送ってくれます。医療保険や生命保険、固定資産税や相続税、子育てにかかるお金のことなど…記事は全般にわたります。それをきっかけに、母と年金や将来のことを話したりするきっかけにもなります。
どうして私たち娘にお金の話をしてくれたのか、かつて母に聞いたことがありました。そこには祖母から母へ受け継がれた大事な教えがあったのです。
母の父(私の祖父)は会社の経営に関わる業務をすべて1人でやっていたそうです。ところが、働き盛りのときに病気で倒れてしまい、会社の経営はストップ。お金の流れも止まってしまった中で助けになったのが、祖母が「何かあったときのために」貯蓄していたお金でした。
祖母は、家計費の中から家族用とは別に自分用に長い間貯蓄をしていたのだそうです。それがあったから、家族を支えながらも、自身が病気をしたときや将来のためにお金を使うことができたのだそうです。今の私ならその蓄えが精神的な支えになったことも、想像できます。私の母は、そんな祖母の意思をしっかり受け継ぎ、私たちにも伝えてくれているのです。