働きやすい企業ランキング--人気だけではわからない、CSRデータで分析! トップは日立製作所、資生堂、帝人
先日掲載したCSR企業ランキングは1104社から回答があった東洋経済CSR企業調査(2009年7月実施)をベースにしている。この中で雇用や人材活用に関するデータは、通常、企業が出したがらない情報が満載だ。
これらのデータを使って作成した雇用得点は「働きやすい企業」を選ぶための情報として役立つ可能性が高い。そこで、今回はこの得点を使った「働きやすい企業ランキング」をご紹介する。
ランキングに使用したデータは24項目(詳細は記事末に掲載)。制度の有無や達成度などを得点化した。CSR企業ランキングでは対象外となっている金融機関、未上場企業も含んでいる。
では、ランキングを見てみよう。トップは日立製作所、資生堂、帝人が100点で並んだ。いずれもCSR企業ランキングで10位から16位と上位にランクインしている。これら3社に共通するのが多彩な人材活用制度だ。
■働きやすい企業ランキング 上位100社/詳細解説はこちら(「投資お役立ちランキング」欄に掲載しています)
例えば、日立は社内公募制度を91年に導入。現在はグループ19社が対象で、この制度を使って2000年以降、450人が社内異動した。
子育て・介護支援も充実している。小学校卒業までの時短勤務に加え、在宅勤務も可能。介護は必要な期間中、何年でも短時間勤務できるなど恵まれた制度が数多くある。
資生堂も負けていない。もともと女性社員が多く、事業所内保育所などの育児支援制度は充実している。近年は男性の育児休暇取得者も増加中で、男女に関わらず子育てをしながら働くことが普通になっている。