野副州旦・元富士通社長の記者会見詳報--富士通幹部に対して損害賠償請求および、50億円の株主代表訴訟
--インサイダー問題や電通に関する指摘については。
富士通の企業価値を上げるために行動している。外部への情報提供や電通とのお付き合いなどは社長の仕事の一環。辞任とは関係がなく、そう会社にも説明している。
--反社会的な勢力とのつながりがあると思っていたか。
会社はつながりがあると確定していた。私はそんなことは思いもよらなかったが、会社は確信していた。知らないのは私だけ、といった感じだった。
--子会社の粉飾疑惑については?
知らない。
--損害賠償50億円の根拠は。
根拠は弁護士から。(弁護士)ニフティの再編のディールが成立していた場合のTOBの価格と、実際の株価の差だ。
--当初は病気辞任を受け入れていたのにこのような対応をするに至った心境の変化は。
私は仕事人間でだんだん仕事に戻りたくなった。関係者に対していろいろやり残してきたこともある。そこで復帰したいと言ってきたが、戻れそうもないと感じるようになり12月末に弁護士に相談した。
--富士通の新役員に、辞任を迫った役員も残っているが。
だれが中心的な勢力かは答えられない。留任した役員には同様の責任がある。
--新しい幹部人事をみてどう思うか。
まさか自分が昨年9月25日に辞めるとは思っていなかったので、自分の後任については考えていなかったので、特に意見はない。