フランスも苦悩「コロナでハメ外す若者」の怖さ 極度のストレス?違法ダンスパーティーが続発

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これまで50歳以上の医療関係者と高齢者施設の入居者とスタッフを対象にワクチン接種を進めてきたが、接種数はほかの欧州諸国より少ない。「接種のペースが遅い」とマクロン大統領がプレッシャーをかける中、保健省によれば、1月17日時点の1回目の接種者は累計で42万2000人となった。

1月18日以降に対象を広げた接種体制としては全国833カ所の会場が用意されており、政府が用意した特設ウェブサイトで確認ができる。対象者は電話でもネット上からでも予約ができるとしているが、すでに申し込みが殺到し、予約が困難なケースも急増中と報道されている。今回対象となった75歳以上の人は約500万人、感染リスクが高いがん患者や腎機能に問題を抱える人、臓器移植を受けた人などは約80万人いるという。

政府目標は、1月中に100万人、2月末までには240万から400万人のワクチン接種を完了したいとしている。ただ、昨年末の接種が始まった時点から、流通の問題やワクチン入荷が予定通り行われていない実態が浮上している。米ファイザー社は最新の情報でも欧州におけるワクチンの供給が少なくとも1週間遅れるとしている。

ワクチンを接種したい若い世代は45%にとどまる

世論調査会社IFOPの17日に発表された世論調査では、国民の54%がワクチン接種を受けたいと回答したとしており、12月時点よりは15ポイントも上昇した。ワクチン接種では個人の意思を尊重する政府はこの数字を歓迎し、さらにキャンペーンを強化し、より多くの国民が接種することをめざしている。

ところが公共TVフランス2の調査では、65歳以上の77%がワクチンを接種したいと考えている一方で、25歳から49歳までの世代では、ワクチンを接種したいのは45%にとどまっている。

感染症専門家は、新型コロナウイルスの感染者の中には回復後に長期間後遺症に苦しむ場合があり、現時点ではその症例は世代を問わないと指摘している。イギリス発や南アフリカ発の変異ウイルスの感染がフランスでも確認されていることから、若い世代を含め、多くの人がワクチンを接種しなければ、集団免疫効果はないとの懸念が広がっている。

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