「朝食を食べないと元気が出ない」は本当か? 仕事のパフォーマンスを高める朝食リテラシー
「朝ご飯は大事」説の出所
「朝ご飯を食べないと元気が出ない」
こう思っている方も多いと思いますが、朝食に関してまず伝えておきたいことがあります。それは、無理に食べることはない、ということです。
空腹感があれば食べたほうがよいのは当然ですが、お腹が空いていないにもかかわらず、「朝食は食べなければいけないもの」という刷り込みが頭にあって、無理をして食べている人がいます。しかも朝起きて「お腹も空いてないし、時間もないけど、とりあえず何かお腹に入れておこう」と手を伸ばすのがチョコレートだったり、ポテトチップスだったり、びっくりするようなものを食べている人も意外に多いです。どうしてと聞くと、「朝食は食べなければいけないと親や配偶者に言われた」と返ってくる。
とりあえず、そうした朝食は止めましょう。無理に食べることはないのです。
現代人は基本的に「食べすぎ」です。だから、食べたくなければ食べないに越したことがないのですが、なぜ「朝ご飯は大事」という観念が世の中に定着しているのでしょうか。
背景にあるのは、親世代の先入観です。戦後の苦労を知っている人たちに育てられたことで、いまの現役世代にも、この考えが反映されています。昔は、食べられること自体が幸せだったのです。
でも今は、そうではない。多くの人は十分栄養を摂れているので、そこまで食べる必要性は減ってきています。とりわけ朝は、無理して食べる必要はないと私は考えています。働く人において、栄養失調よりもメタボの方が圧倒的に多いです。
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