さまざまな顔を持つ星野さんは、実はエンタメ業界で長いキャリアを持つ方です。
星野さんは、ミュージシャンの細野晴臣さんとの出会いが、自分の人生を変えたという話をよくされており、音楽がキャリアの出発点と思っておられる方もいるかもしれません。
同じ高校出身のメンバーを集め、インストゥルメンタル(歌のない楽曲)を制作するバンド、SAKEROCKの中心的存在として活動していた星野さんに、ソロ活動を勧めたのが、ほかならぬ細野さんです。
が、もともとは、松尾スズキさんが主宰される劇団「大人計画」の門を16歳で叩き、ワークショップに参加したところから、芸能の道をスタートしています。
大人計画というと、阿部サダヲさん、宮藤官九郎さん、荒川良々さんといったそうそうたる個性派俳優が所属する劇団ですよね。
星野さんは、福山雅治さんや、佐藤健さん、野村周平さんなどと同じ芸能事務所アミューズにも所属されています。ですから一見、「そちらの並びの人か!」と思ってしまいがちですが、アミューズがマネジメントをしているのは星野さんの音楽業のほう。俳優業のマネジメントは、現在も、大人計画です。
星野さんは、大人計画で役者として舞台にも立ちながら、劇中音楽を作曲するなどして、仕事の幅を広げてきました。
以前、松尾スズキさんが、インタビューに答えて「星野は、役者として突然出てきたように見えるけれど、ちゃんと下積みの期間を経てきているんだよな」と語っていたのを覚えています。
こうしたキャリアを知ると、シリアスからコメディまで演じ分ける俳優としての星野さんと、ミュージシャンとしての星野さん、この振り幅の大きさが、ストンと落ちるところです。
年末年始は49番組出演と「もはや祭り」
気づけば、この年末年始も、私たちは星野源さんにずいぶん、ジャックされています。12月30日から1月6日までの出演番組を検索したら、49件ヒットしましたよ。
大晦日の『紅白歌合戦』への出場はもちろんのこと、元旦の『逃げ恥』(『逃げる恥だが役に立つ』)の全話公開、からの、2日には『逃げ恥』の新春スペシャル、ガンバレ人類編が放送されます。そして、『逃げ恥』が終わったかと思いきや、1月3日には、『MIU404』が全話一気放送。加えて、数多くの歌番組とバラエティへの出演が続きます。
星野源祭り、ともいうべき、新しい年の幕開けです。
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