「合わない机」使っている人が感じる思わぬ不調 コロナ禍で進む「フリーアドレス」の盲点とは

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これは誰にも起こりうることですが、未然に防ぐことができます。それが、デスクと椅子の高さ調整なのです。先述の研究では、被験者のうち、机や椅子そのものに不満がある人は両グループで差異がなく、「机や椅子自体が悪いのではなく、フリーアドレスの場合は、細かな高さ調節を怠ったため、踵が浮いていたのだ」と結論づけられています。

あなたのデスク・椅子の高さは何㎝でしょうか? 日本オフィス家具協会(JOIFA)によると「最適なデスクの高さ」は、1971年に70㎝、1999年以降では72㎝とされています。そのため市販のデスクは70~72㎝のものが一般的です。

デスクの高さを計算するには

ただし、このデスクの高さは、書き仕事が中心の時代につくられたものです。キーボード作業が主流となった現在では、5㎝程度低く調整したほうがよいでしょう。162㎝の私の身長では、70㎝の高さは少々使いづらく感じます。

デスク高さの計算には、ゲーミング家具ブランド Bauhutte のサイトが参考になります。身長を入力すると、最適なデスク・椅子の高さが表示されるシミュレーターもあるので、ぜひサイトをチェックしてみてください。次の図は同サイトからの引用ですが、「差尺=座高÷3 -6㎝ 」が理想の水準とされています。

私は身長162㎝、座高は80㎝なので、キーボード作業の場合、シミュレーターより座面高は40㎝(机の高さは63㎝)が最適な高さです。身長170㎝の方の場合は、座面高42㎝(机の高さは67㎝)が最適サイズです。

「これからデスク・椅子を新たに買おう」という方は、昇降式デスクと高さ調節のできる椅子がオススメです。いまの机の高さが身長に合わない場合、「フットレスト」で調整することも可能です。安価なものであれば1000円程度で購入できますし、ご自宅のクッションやスノコなどでも代用できます。

踵が浮いたままの状態で座り続けてしまうと、腰痛の原因になります。深く腰掛けても踵が浮かないように、椅子の高さを調整するか、フットレストを置いて座面高を調整しましょう。ちなみに私はFLEXISPOT の電動昇降デスクを使っています。リモコンで高さを63㎝〜126㎝の範囲で簡単に調整できるので、PC操作時は64㎝、教科書で勉強するときは70㎝、打ち合わせ中は106㎝でスタンディングにして使い分けています。

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