頬のたるみに悩む人を救うごくごく簡単なコツ 1本の割り箸を使って表情筋を刺激してみよう

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そもそも、年齢を重ねると、次の3つの理由により顔のたるみが始まります。

① 表皮の保水力の低下
② 真皮層のたるみ
③ 表情筋の衰え

マスク生活では表情筋の衰えのうえに、①の「表皮の保水力の低下」も進行しやすくなり、年齢たるみが加速します。マスク内の湿気により、体内の水分不足を感じにくくなってしまうのです。

「表情筋の運動不足」「水分不足」というダブルパンチで年齢たるみを加速させてしまうマスク。とはいえマスクをしないわけにはいかない毎日で、私が患者様におすすめしているのがこの「顔面整頓」ですが、マスクをしたまま行う顔面整頓とあわせて、自宅で割り箸を使ってやっていただくエクササイズがあります。

「割り箸」で眠った表情筋を起こす

顔面整頓でご紹介しているエクササイズに取り組んでもらうと、きまって「筋肉がうまく持ち上がらない」「動かない」「簡単そうなのにこんなにきついとは」という声がたくさんあがります。表情筋は、ふだん動かしていないとなかなか動きにくいものだからです。こんなときには、顔面整頓の前に、眠った表情筋を「起こす」動きが必要です。

マスクの下で行う顔面整頓の前には、自宅でできる割り箸を使ったプレエクササイズがおすすめです。プレエクササイズだけでも3日も続けると、その変化を感じていただけること請け合いです。

◎「割り箸ライオン」
(出所)『年齢たるみが1分で解消!顔面整頓』(サンマーク出版)

準備:座った状態で姿勢を正し、割り箸を真横にくわえます。

1. 割り箸をくわえたまま、「い―――」と声を出し、その後左右に3回首をゆっくり動かします。

2. 割り箸をくわえたまま、「う―――」と6秒間声を出します。6秒たったら脱力し3回くりかえします。

『年齢たるみが1分で解消! 顔面整頓 』(サンマーク出版)。書影をクリックするとアマゾンのサイトにジャンプします。紙版はこちら、電子版はこちら

(割り箸を犬歯のひとつ奥の歯で加えることがポイントです。ほおの肉を持ち上げやすくするだけでなく、顎関節を調整することにもつながります)

「顔面整頓」に取り組んだ40代中盤の女性は「やり始めてから3日でほおがすっきりした。うれしくて、久々に念入りにお化粧をしました」といううれしい感想をいただきました。

ふと鏡に映る自分、電車の窓に映る自分が、「ちょっといいかも」と思えると、心持ちは一変するような気がします。心持ちは表情に出て、いい表情にまた、気持ちが上がっていく。そんな風に、ふだん見ている自分の顔が変わっていくことで、もしかしたら人生も変えていけるのかもしれません。

かとうようこ 鍼灸師

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Yoko Kato

1960年札幌生まれ。関西学院大学卒業。治療室クリスタ院長、クリニカルボディセラピー協会会長。中医学博士、中医薬膳研究家、カイロプラクター。幼少時より悩まされていた原因不明の体調不良が鍼灸治療によって回復した経験から、鍼灸師の道へ。2003年東京日本橋に治療室クリスタを開院。以後、鍼灸、カイロ、気功などを組み合わせ「自分自身が受けたい治療」を提供し続けている。近年は全国各地より講師として招かれ、業界の発展にも大きく貢献。2008年にはブラジルでの鍼灸普及活動が認められ、同国政府よりコメンダドール(伯爵)の称号を授与された。

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