在宅仕事が「はかどる机」「ダメな机」決定的な差 気がついたら違うことをしている人は要注意

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ただ、デスクの上だけならともかく、家全体の写真撮影となると、それだけで30分〜1時間くらいかかってしまいます。そこでまずは「在宅勤務の1日」を想定して、1日の生活動線の写真を中心に撮っていきましょう。たとえば、デスク周り、洗面所、キッチン、ベッド周り。また、部屋とキッチンをつなぐ「廊下」も日々通過する場所です。これらの写真を撮っていきます。

写真を撮影したら、次のチェックリストに取り組みましょう。

□定位置がなく、出しっ放しになっているモノがある
□ 頻繁に使うモノよりも、滅多に使わないモノが、手前に置いてある
□今月一度も使っていないモノが写っている
□その場所では使わないモノが置いてある
□行動を妨げるモノがある(どけないと通れない。ほかのモノが取れないなど)
□毎日使うモノを取り出すのに、2アクション以上必要となる(扉を開ける、ケースを引き出す、などをそれぞれ1アクションと数える)

3つ以上当てはまったら要注意です。あなたのデスクや部屋の中は、「見ているだけで忙しく感じる」状態ではありませんか?

『集中できないのは、部屋のせい。』(書影をクリックすると、アマゾンのサイトへジャンプします)

雑多なモノが目に入る状態では、集中力が低下し、作業効率は著しく落ちます。マイクロソフトリサーチの研究(「A Diary Study of Task Switching and Interruptions」Mary Czerwinski他・2004年)でも、マルチタスクにより、集中力が40%減少することがわかっています。あなたも集中している作業の最中に上司から別の仕事を頼まれて、集中が途切れてしまった経験があるのではないでしょうか。

複数のタスクに優先順位をつけて、効率良くすすめられるダンドリ上手な方もいますが、そもそも集中している最中に別のタスクが割込まないようにすれば、優先順位に悩む心配はありません。

とくにモノが散らかったデスクの上は、残タスクの温床になりやすいので要注意。在宅勤務の場合は、オフィスにいるとき以上に、プライベート(家事や趣味、人づきあい)でのやり残しが頭に浮かんでしまいます。作業に使わないモノは、視界に入らないようにしましょう。

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