コロナで「人生の決断3つ」に起きた共通の変化 婚活・転職・大学進学、各領域で何が起きたか

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ここでご紹介した結婚、進学、転職は、いずれも人生の岐路における大きな決断ですが、個人側と法人側で「情報の非対称性」が起こりやすい領域でもありました。

マッチング支援を行う事業者の介在やSNSなども含めたWeb上での情報が増えたことなどで、ある程度は解消されてきましたが、それに伴い個人側と法人側の「意思決定のミスマッチ」という新たな不安が浮き彫りになっていました。

婚活領域では、求めながらもフィッティングができず、結果、生涯未婚率が上昇。転職領域では、入社後に「こんなはずじゃなかった」とすぐ辞めてしまう人が増加。進学領域では、入学後に「イメージと違う」とギャップを感じ、中退してしまう……。

これらのミスマッチを解消する手法の1つとして注目されているのが、「納得解」です。

より納得度を高めたうえでの意思決定に

これまで個人は、さまざまな選択肢の中から自ら選別し、リアルで接点を持ったうえで意思決定を行っていました。これからは、選別した後にリアルの接点だけでなくオンラインをうまく活用することで、意思決定の前に体験を積み重ね、より納得度を高めたうえで意思決定するというフローに変化すると見られます。

実際、婚活では「オンラインデート」、転職では「オンライン面接」、進学では「Webオープンキャンパス」と、企業や大学など受け入れサイドがオンラインを活用し、「体験の前工程化」を促進しています。

場所、時間、お金のコストを軽減しつつ、より多くの体験を積み重ねることで、最終的にリアルで対面しながら「イメージ通りだ」と納得のうえ決断できたり、「やっぱり違った」と別の選択肢にシフトできたりするようになり、ミスマッチが軽減すると期待されます。

リアルとオンラインのハイブリッドにより、選択先や意思決定への納得が生まれ、定着、活躍の早期化などの「フィットマッチング」が高まる――これが3領域が目指す「未来の姿」であると考えています。

執筆協力:島 雄輝 (リクルート・経営コンピタンス研究所コンピタンスマネジメント推進部部長)【転職領域】藤井薫(リクルートキャリア HR統括編集長)【進学領域】小林浩(リクルート進学総研 所長)

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