コロナで「人生の決断3つ」に起きた共通の変化

婚活・転職・大学進学、各領域で何が起きたか

この流れを受け、今後はよりリアルの場の大切さがカギになると見られます。オンラインでの出会いや交流があることで、「リアルで会ったらしたいこと、できること」の選定、絞られ方がよりシャープになり、相手と過ごす時間の充実度が増す。それにより、納得のうえで交際・結婚に進めるようになる。このようなプロセスを経験する人が増えるのではないかと考えられます。

Web面接を取り入れた「バーチャリアル転職」が主流に

他方、転職市場では今、オンライン上で面接を行うことで、リアルを越えたディープな出会いが生まれるという、いわば「バーチャリアル転職」といった動きがあります。そしてこの動きが、企業と求職者双方の出会いの質を高めるカギになる可能性を秘めています。

コロナ禍で、多くの企業が否応なく導入せざるをえなかったオンライン面接。当初は「Webだけでは見極めづらいのでは?」「自社の魅力が伝わりにくいのでは?」などの声も多かったですが、回数を重ねるうちに企業、求職者双方の意識に変化が見られるように。

企業側は「面接の日程調整がしやすい」「選考のリードタイムが短縮できる」「面接担当者の移動オペレーションが省力化できる」、求職者側は「リラックスした状態で対話できる」「コロナ禍でも安心して活動できる」「現職が忙しくても面接できる」など、双方がオンライン面接の新たな効用を実感しています。

オンライン面接・Web採用というと、IT企業やベンチャー企業がメインと思われるかもしれませんが、実際にはさまざまな企業が積極的にオンライン面接を取り入れ、成果を上げています。

三菱UFJ銀行では、新規事業部署の採用において1次面接から入行後配属までのすべてをオンラインで実施。これまで会いづらかった遠隔地の候補者との面接が実現できるようになったほか、選考時間は従来の3分の1に短縮。入行前後のフォローもオンライン上で手厚く実施することで、早期のオンボーディングを実現しています。

介護施設の社会福祉法人若竹大寿会では、リアルタイムのオンライン施設見学会を実施。職員がWebカメラを片手に施設内を回り、生配信することで、職場の雰囲気をよりリアルに共有しています。選考は2次面接までオンライン化することで、エントリー数も増加しています。

ITベンチャーのoverflowは、従業員270人超を抱える中で、オフィスを完全に手放しフルリモートに移行。採用においても面接からオンボーディング、入社後業務まで一貫してオンラインに切り替えています。さらに人、組織、風土の共有などの事前インプットも充実化し、入社後ギャップの減少を図っています。

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