日本語と英語の切れ具合がちょうどぴったりだったので、きれいに訳せていますよね。そして、ちょっと訳しづらい魘夢の詩のくだり「ねんねんころり……」の部分も、英訳大健闘しています!
And even if a demon comes, deep in their dreams (オフィシャル訳:鬼が来ようと、こんころり)
Forget to breathe, deep in their dreams (オフィシャル訳:息も忘れて、こんころり)
Even in the stomach, deep in their dreams (オフィシャル訳:腹の中でも、こんころり)
リズム感は保ちつつ、意味が通じるようになっていて、これはすばらしいではないですか。「眠りに落ち、魘夢がやってきて、殺され、食べられて、それでも眠っている」という流れがわかりますよね。
また、予告編だけでなくポスターなどでも見られるコピー「その刃で悪夢を断ち斬れ」の英訳も、筆者は気に入りました。
翻訳家の方たちって、すごい! なんだか予告編を見ていたら、ワクワクしてきて、もう一度映画を見に行っちゃいそうです!
伊之助が猪突猛進!
予告編の中で伊之助が「伊之助様のお通りだ!」と叫んでいる部分は
と訳されています。「伊之助様」というニュアンスはlordを使っています。この単語は「主」や「主人」という意味ですが、名前につけると、伯爵や男爵などを「~卿」と呼んでいるような感じになります。come throughはまさに「通り抜ける」という意味なので「お通りだ」と叫んでいる様子にはピッタリですね。コミックでは日本語が「伊之助様のお通りじゃアアア!!」となっていますが、英訳は予告編とまったく同じでした。
別の予告編では伊之助が「猪突猛進!」と叫んでいるのですが、その部分の英訳が
となっています。
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