2ちゃん創設者が訴える「お金教育」の必要性 学校を「就職予備校」にする必要はないけれど

著者フォロー
ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

縮小

さらに多くの人がはまっているのが、クレジットカードのリボ払いです。リボ払いは、支払額を毎月一定額に固定し、利子と共に返済していく方法です。例えば、30万円のブランドバッグを購入したときに、一括払いにすれば翌月には銀行口座から30万円引き出されてしまいます。当然のことながら、30万円以上口座に残っていなければ買えません。

一方、リボ払いで毎月1万円ずつ支払うという設定にすれば口座に1万円以上あるだけでいいので、ずいぶん楽に感じます。ところが、ここに大きな落とし穴があります。1万円を30カ月支払えば終わりというわけではありません。そこに金利分が乗るので(利率15%で計算した場合5万8000円)、約6カ月分、余計に支払わなければなりません。

要するに、リボ払いにすることで30万円のものを35万8000円で購入しているわけです。支払っている本人は毎月1万円を返済し続けているだけで、合計の返済金額まできちんと把握していないのでしょう。一方、クレジットカード会社は得をします。1回払いよりもリボ払いを選んでくれたほうが利息分が入ってきて儲かるので、クレジットカード会社は、あらゆる手を使ってすすめてきます。

そうした誘惑に加え、「毎月1万円で済む」という油断から、多くの人が最初の支払いを終えないうちにほかの買い物についてもリボ払いにします。そして、どんどん毎月の支払額が膨らんでいき、いつまで経っても支払いが終了しないどころか、自己破産に陥るケースも多々あります。

金利で儲ける手法は昔からある

こうしたサービスは珍しくなく、古くは某小売店のキャッシングローン、最近だと某ECサイトのツケ払いなどがありました。どちらも、目先の支払い額を少なくして、金利分で儲けるという手法は同じです。リボ払いなどもその典型です。貯金がなく、生活に余裕がない人ほど、リボ払いに手を出してはいけないことに気づかなくてはいけないのです。

次ページ「お金の教育」が不十分すぎる
関連記事
トピックボードAD
キャリア・教育の人気記事