2ちゃん創設者が訴える「お金教育」の必要性 学校を「就職予備校」にする必要はないけれど
僕自身は無駄遣いがとにかく嫌いで、自販機でジュースを買うのも抵抗があるぐらいです。お金がないわけではありませんが、必要のない出費はなるだけ避けるようにしています。僕からしてみると、それほど稼ぎが多くないのに、飲み会の帰りにすぐタクシーを使うような人の金銭感覚が理解できません。きちんとお金について学んだり、考えたりする機会がなかったのかなと思ってしまいます。
ただ、それも仕方のないことなのかもしれません。「お金の教育」は学校で行われていないからです。せいぜい、小学校で「お小遣いは大切に使いましょう」と言われるくらいでしょう。お金の使い方1つで、僕らは幸福にも不幸にもなれます。子どもが将来、幸せに生きられるためにするのが教育だとしたら、お金のことは絶対に教えておかなければならないことのはずです。
しかしながら日本では、「お金について話すことはいやらしい」という感覚が浸透してしまっています。“純粋な”子どもたちに、“神聖な”学校で、お金の話はふさわしくないと考えられているのでしょう。でも、それにより、若者がお金に対するリテラシーがほとんどないまま社会に出て、「多重債務」や「自己破産」に陥っているのです。
必要なことは「学校以外」で学べる
ここ数年、「学校以外」の学びの場を活用している人が結果を出す事例が相次いでいます。ケニアに、ジュリアス・イエゴというやり投げの選手がいます。彼は、自国にやり投げの優れた指導者がいないからとYouTubeで情報を探し、独学で金メダルを取れるまでになりました。
日本でも、BCリーグの球団からドラフト指名を受けた杉浦健二郎さんは、高校で野球をやっていなかったにもかかわらず、大学に入ってからYouTubeで投球技術を学び、150キロの豪速球を投げられるようになったそうです。
このように、「自分にとって何が必要か」が明確にわかっていれば、インターネットはすばらしい学びの場となります。もっと身近なテーマでも同様です。「ネクタイをかっこよく結びたい」 「時短でカレーをつくりたい」 「スナップボタンを付け替えたい」 「ヨガの弓のポーズが知りたい」 などこうしたニーズがはっきりしていて、自分なりに取捨選択ができることであれば、必要な情報はすべてインターネットで手に入ると言っても過言ではありません。
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