「ワンオペにならない国」の夫婦のモメない日常 お国柄も、夫婦関係もとにかく参考になる!

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結婚前にボギーさんがゆかりさんに送った手紙の数々。死ぬときには一緒に焼いてもらう予定だそう(写真:ゆかりさん提供)

バリ島では、共働きだったり裕福だったり外国人だったりすると、シッターや家事手伝いなどの外注を頼むこともあるそうです。ただ、この家庭では、まわりに助けてくれる人が多いこと、子育てや介護も皆でしていることから、基本は外注には頼まない方針だそうです。

このような、親戚との連携が強く、町内会の結束が強く、皆で子育てをするという形……。日本だと、沖縄や離島での子育てはこれに近い気がします。

日本でも新しい形の「町内会」が増える?

当連載が、大幅な加筆修正を加え、書籍になりました!『ほしいのは「つかれない家族」 ワンオペ家事&育児に絶望した私が見つけた家族のシアワセ』(書影をクリックするとアマゾンのサイトにジャンプします)

ちなみに、少子化問題が叫ばれている日本ですが、離島においては少子化の傾向は少ないと聞いたことがあります。町内会や親戚との距離や結束が強いと、それはそれで面倒なことも多いけど、助けられることも多い。子どもも産みやすい。そんなふうに島での家事育児はまわっているんだと感じました。

ところで、いま日本では、シェアハウスやシェアスペースなど、生活を他人とシェアして助け合う人たちの話題を聞くことが増えてきました。

それは、都市で暮らしていても、人間が生きていくためには共同体が必要だと気づいた人たちが、現代に合った新しい形の「町内会」をつくろうとしているように個人的には感じています。

というわけで、今回学んだつかれない家族になるヒントは……

子育ての手が足りなくてつかれる

近所の人と連携できる
自分に合った「町内会」を探したりつくったりしてみる
この連載にはサブ・コミュニティ「バル・ハラユキ」があります。ハラユキさんと夫婦の問題について語り合ってみませんか? 詳細はこちらから。
ハラユキ イラストレーター、コミックエッセイスト

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はらゆき / Harayuki

雑誌、書籍、広告、Webなどの媒体で執筆しつつ、コミックエッセイの著書も出版。2017年から約2年間バルセロナに住んだことをきっかけに、海外取材もスタートさせる。著書に『女子が踊れば!』 (幻冬舎)、『王子と赤ちゃん』(講談社)、『オラ!スペイン旅ごはん』(イースト・プレス)、この連載を書籍化した『ほしいのはつかれない家族』(講談社)など。この連載のオンライン・コミュニティ「バル・ハラユキ」も主宰し「つかれない家族をつくる方法」を日々探求、発信中。ハラユキさんのHPはこちら

 

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