「寝る直前の勉強」が記憶に効くこれだけの理由 徹夜勉強よりも寝たほうが効果的なカラクリ

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記憶にとって睡眠というのは切っても切れない関係、絶対に必要な過程なのです(写真:Fast&Slow/PIXTA)
人生100年時代を迎え、価値観の多様化も進み、社会の構造がますます複雑化していくことが予想されます。これからの子供たちがそんな世の中に対応していくためには、「考える力」がますます必要になってくるでしょう。
実は、その力を伸ばすカギは、「記憶力」にあります。子供の頭をよくし、その子の人間力や、非認知能力、EQ(心の知能指数)までをも高めるための近道が記憶力を鍛えることなのです。
ロンドンで開催された世界記憶力選手権での経験を基に「記憶」の根本からひもとく脳育の入門書『子供の成功は記憶力で決まる 学力、思考力、心を育む子育て』から一部を抜粋・再構成して紹介します。

改めて考えたい、睡眠の重要性

よく寝る子は育つといわれますが、それは記憶に関してもまったく無関係ではありません

記憶学習をするならば寝る前の1〜2時間がゴールデンタイムと言われていますが、なぜその時間帯が記憶に向いているのかを説明します。

皆さんは、徹夜勉強で次の日のテストに臨んだ経験はあるでしょうか。もしあるならばその当時の感覚を思い出していただきたいのですが、一睡もしていない状態でテストを受けて、そのテストが終わるまではなんとか勉強した内容を思い出して解答することができたのではないでしょうか。

ところがテストが終わってしまったらほとんど覚えた内容が消えてしまったのではないですか。このエピソードは記憶を長期に残すためには睡眠が必要であることを物語っています。

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