睡眠研究の権威・西野教授が語る、入眠後90分が最も大事な理由。
睡眠の時間や質は心身のコンディションに直結する。睡眠研究の総本山といわれるスタンフォード大学医学部の教授で同大学睡眠生体リズム研究所所長も務める西野精治氏にコロナ禍が睡眠にもたらす影響やパフォーマンスアップにつながる眠り方を聞いた。
──コロナ禍では働き方が変わりました。睡眠への影響は?
私が代表取締役を務めるブレインスリープが昨年4月、緊急事態宣言が早期に出された7都府県(東京、神奈川、埼玉、千葉、大阪、兵庫、福岡)の有職者1000人を対象に調査したところ、全体の32.8%の人が、睡眠時間に変化があったと回答した。リモートワークや時差出勤などとくに「働き方に変化があった」人の21.8%は就寝時間が遅くなり、夜型に移行する傾向が見られた。通勤が減ったことが関係しているのだろう。
また、全体の11.1%が睡眠の質が悪化していると回答した。とりわけ、働き方に変化のあった人は、そうでない人に比べて睡眠の質が下がったと感じている割合が多い。リモートワークになった人は、環境変化により生活が夜型になったことが響いたと推測できる。
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